漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

研究会

合同教研と日本シリーズ

■合同教研不登校分科会に出席。合同教研はコロナ禍でオンラインにしてから、運営の手間が楽なことがわかって、全体としてはオンライン開催を中心にする方向性で動いているが、不登校分科会は対面とオンラインのハイブリッドでやることになった。更に二日に分…

「フリースクールの運営とお金」報告

■今回の公開研究会では「不登校の子どもとフリースクール〜持続可能な居場所づくりのために」の内容を元に話すため、編著者の武井さんが最初にまとめて発表してくれた。■長く経営を続けているフリースクールの中には、利用者を長く囲い込んで会費収入を伸ば…

合同教研2017

■ 今年は「子ども・青年の発達と教育」ではなく、「不登校・登校拒否・高校中退」の分科会に共同研究者として出席した。■今回出されたレポートはひきこもりの若者関連が二本であり、小中学生の不登校については討議中でもほとんど語られなかった。二日目には…

2016年合同教育研究全道集会

■不登校は現象でしかなく、背後にさまざまな課題があるという話をこれまでしてきた。不登校そのものを問題と捉えるのではなく(それでは解決方法は登校しかない)、子供理解の切り口にという話もしてきた。間違っているとは思わない。だが、なにか見落として…

2013合同教研

■不登校・高校中退分科会で出たレポートは6本。ここ数年では多い方だ。小学校の不登校が2本、中学校が1本、無料塾を始めた定時制高校の先生のレポートが1本、相談現場からのものが1本にひきこもりサポートが1本。■学校からのものはどれも、校内でチームを組…

北海道臨床教育学会・第三回大会

■臨床教育学会に所属したのは発表を頼まれたからで、頼んでおいて申し訳ないが発表するには会員になる必要がある、なってくれないかと言われたからなった。はじめは北海道臨床教育学会で、翌年、日本臨床教育学会にも入った。もしかしたら発表で釣った会員増…

2011年合同教育研究全道集会その2

■不登校・高校中退分科会は久しぶりに高校中退のレポートが出た。退学した生徒をサポステに繋げたことの報告で、やはりというか、元担任の教師の個人的努力によってなされている。教師を助けない学校や教育委員会というシステムは何なんだろうと、こういう報…

2011年合同教育研究全道集会

■出席した分科会は、大体定点観測として出ている「子ども・青年の発達と教育」この分科会は学校現場における育ちの問題を総合的に扱っていて、その時どきにおける教師視点での現場の問題を反映しやすい。不登校分科会は、もともとここから枝分かれしていった…

北海道臨床教育学会・第一回大会

■北海道臨床教育学会のシンポジウムで話をしてきた。漂流教室の活動は「関係を続けること」に重きを置いている。例えば訪問。長く続けていると、子供にもスタッフにも変化が生まれる。「一緒に何をするか」に腐心していたのが、半年一年と経つうち、「何をし…

教育人間塾

■「フリースクールと公立校の教育」をテーマに、札幌自由が丘学園の進藤さんと、公立小学校の先生がそれぞれの実践を発表した。フリースクールと学校の相違から、公教育の行き詰まりを解消するヒントが見つかるのではないか、というのが主催者の意図。規模、…

2010年合同教育研究集会

■山田が参加したのは、またまた「子ども・青年の発達と教育」の分科会。今年の分科会を一言で言うなら「みんな話しを聞いてほしい」。■親も子供も教師も、話を聞いてほしくて色々なこを試している。親が教師に対してきつくあたるのも、子供が「しね」という…

2010年合同教研全道集会

■二日目午前で不登校分科会は終了した。学生が帰ってしまい、運営者以外に1名しか残らなかったからだ。もちろん現職教員の参加はなし。レポートも養護教員からのもの一本だけだった。やる意味あんのか。■教員の参加が、またはレポートがないのは前に推察した…

49th道民教 第二分科会「青年期の教育」

■副題は「青年に格差社会に抗し生き抜くわざと支援を」。パンフレットに印刷された副題の改行が、「生き抜く」と「わざ」の間に入っていて、意図的に支援をするということか?と一瞬戸惑ったが、Skillの意味だった。漢字で書いてよ。■まず、全体を通しての感…

第49回道民教 in 釧路

学校に行きたくないという子が出たら!○絶対にひとりで抱え込まないでください。周囲の先生・機関によく相談してください。 ○子ども、親とお話しをする時、まず、相手の言うことをよく聞いてください。 原因をあれこれ詮索しすぎないでください。原因を見つ…

2009年合同教研全道集会(その2)

■「不登校・登校拒否・高校中退」分科会は二日とも10人程度の参加。現職教員は4名で、そのうち2名は高等養護学校に勤めていた。レポートは2本でこちらは現職教員のものはなし。もともとこの分科会は特別分科会として始まり、教員以外の参加者が多いことが特…

2009年合同教研全道集会(その1)

■去年の「子ども・成年の発達と教育」分科会についてどう書いたかを見てみたら、がっくりしたということだけ出ていて、何がどうだったか書いていない。通信332日目には書いているので見直したら、今年の感想とまったく同じだったのでまたがっくり。しかし…

札幌市自閉症・発達障がい支援センターおがる主催実践報告会その一

■去年の模様はこちら。 http://d.hatena.ne.jp/hyouryu/20080527/p2 http://d.hatena.ne.jp/hyouryu/20080529/p2■今年の副題は「発達障がいの方への支援を考える…それぞれの力を寄せ合って…」司会は去年に続き、おがるの副所長である加藤さん。発表者は 児童…

第四回ひきこもり支援者全国実践交流会(その3)

■実践交流会第三分科会は「発達障害のひきこもり支援」をテーマとして、札幌こころのセンターの中野育子氏とYMCAの加納昌枝氏の発表、来札できなかった名古屋オレンジの会の紹介DVDを鑑賞した。■北大の間宮正幸教授が最初の挨拶で話したのは、01年にひきこ…

第四回ひきこもり支援者全国実践交流会(その2)

■実践交流会第2分科会は「学校教育等での発達支援」をテーマに、札幌星園高校と札幌自由が丘の報告があった。■このテーマの答はもう出ている。ふたつの報告は同じことを伝えていた。「小規模校で時間と手間をかける」。つまりこれが答ということだ。■星園高…

第四回ひきこもり支援者全国実践交流会

■札幌で行われた交流会に午前から参加。しかし、本日は北海道全域に渡る悪天候のため、全国といいつつ講師陣の多くが到着せず。とりあえず午前は来道することのできた人と道内の支援者のみで交流。しかし、これも自己紹介以上の話しが参加者の中ではずみ、午…

2008年合同教研全道集会(その3)

■札幌自由が丘からは、文科省の報告などを引きつつ、不登校を総合的に考えよう、という問題提起がなされた。総合的というのは、学校、民間団体、研究機関といった垣根を越えて討議する場を持とう、ということであり、「全ての子どもに『学ぶ権利』と『安心で…

2008年合同教研全道集会(その2)

■「子ども・青年の発達と教育」分科会は、司会と共同研究者が四人、参加者は十五人。教員が大半を占め、教員以外は三人程度だった。この分科会の課題では、乳幼児期から青年期までの発達を捉え、学校だけではない各種機関、発達援助専門職との交流・協働につ…

2008年合同教研全道集会(その1)

■「不登校・登校拒否・高校中退分科会」は2日間とも10名程度の参加(司会、共同研究院除く)。レポートは6本。内訳は教員からが2本、フリースクールから1本、相談機関から2本、親の会から1本。■道南の小規模校からは、いじめを受けて転校してきた子供のへの…

第47回道民教

■8/6、道民教合同研究会に出席。第10分科会「不登校・登校拒否の子どもたちと共に」の参加者は出たり入ったりで16人。去年もそうだったが、学生の参加が多い。今回も半数は学生。面白いのは、教員志望なのではなく、友人や家族に学校に行ってない/なかった…

札幌市自閉症・発達障害支援センターおがる主催 実践報告会その二

■星の子幼稚園の発表は漂流教室と似たところがあった。発達障害について、仕事を始めてから初めて知ったという点だ。そのために発表者は様々な資料を勉強したり、研修に出かけたりしていた。そして、おがるの支援を受けながら活動している。休み毎にリセット…

札幌市自閉症・発達障害支援センターおがる主催 実践報告会

■副題は「〜発達障害児・者支援を考える…次のライフステージを見据えて〜」。報告は青年・成人期/学齢期/幼児期の三期に分けて実践をしている団体が発表を行い、最後にシンポジウムをした。司会はいつもお世話になっているおがるの加藤さん。発表団体は 札…

道民教 不登校分科会

■教育研究集会の不登校分科会には何回も出ているが、今日ほど人数の集まったところは見たことがない。全部で30人以上の参加者がいたのだ。正直驚いた。内訳は、大学生20人以上、FS関係者や相談センターの職員などの支援者・親の立場で10人程度、教師は…

2006年合同教研全道集会

■今年も「不登校・登校拒否・高校中退」分科会に参加。提出レポートは4本。参加者は1日目が15人、2日目が10人。少人数だと議論が深まるのがいいが、それでもこの数は寂しい。教育大の学生や高校生の参加もあったのはよかったな。■教員からのレポートが2本。…

合同教研@琴似工業高校

■特別支援教育が来年から本格的に行われるということで、今年の障害児・障害者の教育と福祉の討議は参加者が滅法多く、分科会を三つに分散させて行われた。ぼくが出たのは小中学校での特別支援教育について話し合うところ。■今回のレポートには実践例が多く…

不登校等に関する実践の交流検討会

■第二回は10月6日(金)に同じく札幌自由が丘にて開催された。高校教師二名・スクールカウンセラー・相談室の相談員、自由が丘の職員、在宅学習支援「と・ざ・ん」の渡辺さんという面子だった。今回はレジュメとして、高校の相談員から不登校になる生徒には…