■星の子幼稚園の発表は漂流教室と似たところがあった。発達障害について、仕事を始めてから初めて知ったという点だ。そのために発表者は様々な資料を勉強したり、研修に出かけたりしていた。そして、おがるの支援を受けながら活動している。休み毎にリセットをするという話しが印象的だった。漂流教室の場合は、長期の休みが無いので意識的にリセットをする必要があるかもしれない。
■児童デイサービスぱれっとは石狩の自閉症関係のNPOが設立したところで、漂流教室を手伝ってもらっている横山さんの友人も関わっている。発表前に横山さんから紹介された。ありがとう。ここの発表では、アセスメント→支援計画立案→実際に付き合う内容を検証し、随時計画をチェックという流れを見ることができた。漂流教室の弱いところは、教育から入っているので福祉的関わりが必要な際に、四苦八苦する点だろう。ケース会議を経験することや支援を受けながら進めることでなんとかやっているが、今後の課題だ。
■で、自分たちの報告。発表したケースは訪問とフリースペースでの子供との接し方。訪問先は支援者間の連携をとりながらやっている例。連携により当事者の成長と支援者それぞれの動き易さが増した事例。フリースペースはフリースクール同志の連携について。うちの場合は、教育と福祉の狭間にあって公的な機関が関わっていない部分にコミットしているので、そこをどうしているかの話しになった。その立場から見えてきているのは、個々人の成長全体を考えると自分たちにできることは些細なものであることを自覚し、それ故に他の機関と有機的に動くことが重要であるという視点だ。環境問題でよく言われるThink Globally, Act Locallyという言葉を引いたが、視点は変化・成長していく個人の有り様に置き、支援は今変化・成長していることの一部を手助けするという解釈で、この言葉を使った。そのためには、それぞれの機関が仲良くすることが大事だと思う。
■その後のシンポジウムについては、メモをとっていなかったので相馬氏にちょっと聞いてから追記します。