漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

相馬

それじゃスクール等ネットワークでは

■歩道脇の花壇にはクロッカスに水仙。早いよね。今年は桜も早いだろう。そして、昨夜から腹の調子が悪い。まあ、いい。明日から新年度だ。たまったものは全部出しちまえ流しちまえ。■千葉県の「不登校児童生徒の教育機会の確保を支援する条例」について不登…

わらべ歌

■わらべ歌の本を読んでいる。それはどうかと思うの半分、なるほどねと思うの半分。これは身体の問題もありそうだ。俺は、わらべ歌で遊んで過ごした身体ではない。でも、まったく通っていないわけでもなくて、それが理解度に影響しているのじゃないか。■保育…

ChatGPTに質問

■AIを組み込んだチャットサービス「ChatGPT」が話題なのでつかってみた。適当に質問してわかったが、これは言葉の訓練ですね。正確に訊けば比較的まともな答が返ってくる。あいまいな質問ではあいまいな答になる。■こっちばっかり質問するのはフェアじゃない…

学校のものは学校へ

■大阪から戻って一週間。まだ「持続可能なフリースクール」について考えている。北海道フリースクール等ネットワークで「持続可能なフリースクール」と題してフォーラムを開催したのが2010年なので、実際は十数年考え続けている。不登校の子どもとフリースク…

千葉長野

■千葉県で「不登校児童生徒の教育機会の確保を支援する条例」が全会一致で可決されたそうだ。まだ条文を見ていないのでなんとも言えないが、ろくなもんじゃないだろうと踏んでいる。千葉県のフリースクールネットワークが制定に尽力したそうだが、どうしてそ…

補助金はほしいが

■大阪二日目。昼過ぎには飛行機に乗るので観光はせず、宿の近くの公園でぼーっと過ごす。暖かい、というか暑い。札幌の6月上旬くらい。それなのに咲いているのは梅やらモクレンやら、初春の花で変な感じ。■昨日の研究会でも公的補助の話が出た。まじめにやる…

ひとりとひとり

■3月と思えないほど暖かい。雨が冷たくないのだ。信じられる?■訪問の様子。ある家ではダムをつくって雪どけ水をせき止め、ある家ではずっと将棋を指して終わる。 ■10代向けの本を読んでいたらこんな文章にであった。 そしてある日、とくべつな「他人」があ…

遠くから

■本を読んでいたら「小さい子供は上に育てるのではなく、横にふっくら育てる」なる文を見つけた。遠野でわらべうたを歌い継ぐ阿部ヤヱの言葉らしい。「上」を「先」に、「横」を「今」に変えれば不登校でよく言われる話になる。漂流教室の活動につかえるかも…

秘密基地

■訪問先の子が秘密基地をつくりたいというので一緒に作成。カラーボックスやら毛布やらを組み合わせて、そこそこ気に入ったものができたよう。基地に隠れて姿の見えない相手と話して帰ってきた。■俺も子供のころ秘密基地をよくつくった。家のなかに、外に、…

肉に弱い

■肉を食べて腹をこわす。消化能力を超えた量を食べてはいけない。問題はその量が焼肉一人前にも満たないということだ。肉の苦手な身体。 ■利用者とどう過ごしているかも書きたいんだけど、個人を特定しないようにするのが難しい。カリキュラムがあると書きや…

戻してやろうか

■「フリースクール」と名乗るのをやめて早8年目。名前についてくるイメージと実態とのズレがその理由だが、たまに元に戻そうかと思うこともある。■2、3年前からか、新しく不登校絡みで団体を立ち上げるのに「フリースクール」ではなく「オルタナティブスクー…

実はわかってる

■2月18日のフォーラム感想。「実はわかっているんです」と棚園さんは何度か言った。■学校を休んで、なにもしないでいるのはつらい。ひたすら絵を描いたけれど、それでなにかが解決するわけじゃないと実はわかっている。親が悩んでいるのも実はわかっている。…

王道なはず

■千葉県議会で例の条例案が提出されたんだそうだ。2月議会の最終日に議決予定とのこと。news.yahoo.co.jp■県民から意見を求めてどう修正したのかわからないが、当初の自民党案と大差ないようならひどい条例ができるだろう。しかも千葉のフリースクールネット…

一度落として

■は! 日誌をすっかり忘れていた。いまは2月13日の月曜日。■そろそろ来年度の活動を考えなきゃならないんだけど、ボランティアスタッフが足りなくて。スタッフがいないと利用者も増やすに増やせず悪循環。いや、悪循環じゃなくそもそもの構造がきっとおかし…

給食費

■来年度より札幌市の学校給食費が口座振替になる。給食費を札幌市が直接徴収、管理する仕組みに変わったためだ。その分、学校の負担も減る。■ところで子供が学校に行っていない場合、給食費を止められる。これまでは学校が管理していたので、そこと話をすれ…

いつから留守番OK?

■一緒に買い物へは行かない。留守番をすると言ってきかない2歳児。さすがに置いていけないっす。祖父母の家にひとり泊まってもさみしがらないみたいだし、自立心旺盛なのね。■マンガ原稿を頼まれてるのだが、最後の数コマのセリフが決まらない。「漫勉neo」…

鬱々燦々

■訪問の話なんかも書きたいんですけど、次々いろんなニュースが入ってきて本当にもう。www.sankei.com不登校は「多くの子供たちが学校の学びから置き去りにされて」おり、「教育の根幹を揺るがす憂慮すべき課題」らしいです。それで年度内に、 不登校生向け…

倍率0.98

■本日のサンデースクール会場はコミュニティ茶屋。お昼ごはんはチゲ鍋をつくって食べる。ニラを切らずに入れてしまったのは内緒だ。高校受験を控えた利用者は問題集に取り組む。■今年度の北海道の公立高校入試倍率は0.98だそうだ。地域差、学校差はあるが、…

シューレ周辺の記録(その2)

■文科省主催の不登校特例校2022年度「全国の集い」が中止になった。準備会事務局が学校法人東京シューレ学園で、母体となったNPO法人東京シューレはかつて性加害事件を起こし、いまだ検証も被害者救済も終えていない。公的機関による重用は被害者への二次加…

不登校児童生徒支援連絡協議会その2

■1月20日(金)、道教委主催の不登校児童生徒支援連絡協議会に参加した。内容は18日に山田が参加したものとおなじ。hyouryu.hatenablog.jp■新しい生徒指導提要については東京都教育庁の資料が見やすい。まず「生徒指導」を定義。 生徒指導は、児童生徒が、社…

二番校

■ひさしぶりに真っすぐ「学校を休ませるな」と述べた記事です。news.yahoo.co.jp「過去最多の不登校…『無理しないでずっと休んでいい』という言葉、良い訳ではない理由 手が届かぬ先生たち」なんて見出しになっていますが、違います。そんなふんわりしたもの…

間に合いたい

■ジェフ・ベックが死んで高橋幸宏が死んで。どちらも熱心なリスナーではなかったけれど、それでも衝撃を受けている。■最近はU2とトム・ウェイツばかり聴いていた。そこへ突然YouTubeがペルーのハウスを勧めてきて、そこから謎なミュージシャンをあさっていた…

そっくりハウス

■木村くんのオンラインオフィスにちょこっと遊びに行ってみた。別段なにをするわけでもない。俺自身はパソコンで事務作業をし、俺のアバターも画面の中でパソコンの前に座っている。あのパソコンにはアバターのアバターが映っているのじゃないかなんて想像す…

参画のはしご

■土曜日に北海道生活教育研究会に出た。基調講演およびレポートを読みながら、いろいろ考えている。教育の効用は「出てしまう」ってことじゃないかと思ったんだけど、まだ言語化できず。■講演にあった「参画のはしご」はずっと前にどこかで見た覚えがある。…

面倒がついてくる

■三が日も明けまして、面倒な話を再開。不登校問題にかかわる団体は公安の調査対象だったことがあります。ちらっと新聞に載っただけなので覚えている人はすくないかもしれませんが、1996年に公安調査庁が下部組織の公安調査局に実態調査の指示を出していまし…

怠けたい

■明けましておめでとうございます。小さい子供がいると大晦日も早寝してしまうな。起きてテレビをつけるも正月番組は騒がしく、「孤独のグルメ」へ避難。■今年はなにかものづくりがしたい。漂着教室にもアイテムはいろいろあるのだ。訪問先で展開できるよう…

フリースクールとは

■今日はこれから茂木さんと山田と飲む。三人で飲むなんて何年ぶり。いや、ひょっとして初めて?■札幌市がフリースクールへの光熱費補助を決めた。燃料費高騰の折、これはとてもありがたい。電気会社、ガス会社と直接契約ではなく、大家である星園の事務局に…

いろいろいただく

■三浦綾子記念文学館から本が届いた。三浦綾子生誕100年記念で氏の小説を学校やフリースクールへ贈呈している。昨年、応募したのだった。横書き総ルビの新装版。『泥流地帯』はまだ読んだことがない。正月休みに読もうかな。■札幌エルムライオンズクラブから…

動いてどうなる

■先週金曜に触れたフリースクール利用補助一斉請願の続き。hyouryu.hatenablog.jpうまいなと思うのは、経済支援をせよと自治体に迫るのではなく、政府への要望書を要求した点だ。当面、自治体の腹は痛まないし、国が動けば受けるにせよ断るにせよ根拠ができ…

寄り添えないが

■帯広で講演をしてきた。テーマは「子どもに寄り添う」。■自慢じゃないが他人に寄り添えたことなどほとんどない。というか、なにが「寄り添う」になるのかわからない。多分、漂流教室を始めたばかりのころの方が無邪気にこの言葉をつかえていた。いまはすっ…