漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

合同教研2017

■ 今年は「子ども・青年の発達と教育」ではなく、「不登校・登校拒否・高校中退」の分科会に共同研究者として出席した。

■今回出されたレポートはひきこもりの若者関連が二本であり、小中学生の不登校については討議中でもほとんど語られなかった。二日目には「子ども・青年の発達と教育」と合同でやろうという話しが出てきた。不登校分科会はその存続も含めて、今後の在り方を再考するべき時期に入っていると感じた。

■学校や家庭では今でも日々不登校が「問題」として現れ語りたい人は大勢いるはずなのに、それは日々の教育に埋もれてしまい、合同教研では語られなくなっている。ちょうどいじめが、分科会は無いが様々なレポートの中に事例が散見されるように、不登校も同じようになってしまうのではないか。不登校とその扱いについて語るべきことは、まだまだあるはずだ。

■一方で、参加者自身が不登校ではなく、その後であるひきこもりや若者の生き方についての事例を語りたくなっている現状をどうするか。学校教育、特に小中学校とは縁遠い話しになってしまっていることを意識しつつも、不登校以上に語りたいことがある人が参加している。

■共同研究者同士は、知らない仲ではない。報告ができたところで、次年度に向けて方針を語り合う場を設けてもいいのではないだろうか。(日曜日)