漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

合同教研と日本シリーズ

■合同教研不登校分科会に出席。合同教研はコロナ禍でオンラインにしてから、運営の手間が楽なことがわかって、全体としてはオンライン開催を中心にする方向性で動いているが、不登校分科会は対面とオンラインのハイブリッドでやることになった。更に二日に分けていたものを一日にまとめたせいか、対面・オンラインでそこそこ多い参加者数になり賑わった感じが出ていた。

■午前中のレポートでは学校での個別事例についての報告が続いた。何月何日に何があったかの記録が細かく報告されたり、小さな変化も見逃さないという教員ならではの視点が見れた。対して午後はフリースクールでの実践や不登校の現状について親の会からの視点での報告があり、好対照だったと思う。

■合同教研の共同研究者になった数年経つが、兼々話してきた「不登校100万人化計画」はこの分科会でずいぶんと面白がってもらえている。この意図するところは、個別の苦しさをどうするかだけでなく、学校システムを中核として不登校を生み出す社会の有り様をどう変えるかは、小中学生の一割に当たる(考えた当初。今は95万人で一割か)100万人が不登校になればいい加減世の中が真面目に取り組むのではないかというものである。10月に文科大臣が発表したCOCOLOプランの前倒しによる不登校対策のアピールも、結局のところ児童生徒をどうするかということでしかない。フリースクールが大事だなどと言われても、子ども食堂の1/20程度しか無い施設がどれほどの役割を果たすのか。不登校特例校が300校出来たところで、やってますというアピール程度にしかならない。やはり100万人くらい不登校になれば、その後の世の中をどうするかしっかり考えだす人も増えるのではあるまいか。こんな話を最後にさせてもらった。さて、来年はどうなるか。

■帰宅して、近所の酒屋でやっていた試飲会に行き日本酒を買って日本シリーズ観戦。ダメ虎でしたな。(日曜)