漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

講演会

家族相談会

■ということで、相馬と二人で小樽の塩谷福祉会地域活動支援センター「やすらぎ」が主催している家族相談会で話をしてきた。二人それぞれに考えた話のお題をマス目に入れて、参加者に聞きたい話を指してもらう形にした。面白そうなタイトルのものから選ばれて…

8050問題

■日曜日だが、KHJ北海道主催のひきこもり学習会「ひきこもり8050問題と命の危機予防を考える」を聞いてきた。講師はひきこもりについての視線にうなずけることの多い記事を書くジャーナリストの池上正樹さん。■講演では事例がいくつか出たが、最近の事件を受…

当事者が求める支援〜生きるのが楽になるために〜

■レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク主催の講演会へ行ってきた。講師は神奈川でヒューマン・スタジオという相談機関を主宰する丸山康彦さん。タイトルは「当事者が求める支援〜生きるのが楽になるために〜」。不登校・ひきこもりが終わるとき作者:丸…

ディスレクシアの子どもたちを理解して支援したい人のための学習会

■Facebookでは新聞記事を紹介してましたが、こちらではお知らせしていなかったのでご紹介。ディスレクシアの当事者も語ります。北広島と札幌のダブルヘッダーで、二つ連続で聞くことも出来ます。18歳未満と学生は無料。 日時と場所… 7月2日(土曜日) 1…

モヤモヤと

■1月6日(水)、「不登校の未然防止と社会的な自立に向けて」と題した講演会へ行ってきた。札幌市教育センターの主催で、講師は大阪市立大名誉教授の森田洋司氏。国の「不登校問題に関する調査研究協力者会議」の主査でもある。ちえりあのホールがほぼ満席だ…

若者の社会的孤立・排除を生まない支援体制を考える

■9/29(土)、小樽市で北星余市高校主催の講演会が開かれた。元は北星余市内の教員研修だったものを、有意義だからと一般にも開放したらしい。講師は、佐賀のNPO法人スチューデント・サポート・フェイス(SSF)の谷口仁史さん。演題は「不登校、ひきこもり、…

登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿in北海道

■終了してしばらく時間が経ったこの集い、そろそろ振り返ってみてもいいだろう。とはいえ、レポートのようなことはできない。オープニングのセレモニーに出てから、子ども・若者シンポと講演を聞いたくらいで、夜は取材を受けているし二日目は第一分科会の司…

北海道FSN講演会+フォーラム 高岡健氏「発達障害『理解』の何が問題か」

■11月19日土曜日に開かれた北海道フリースクール等ネットワーク主催の講演会+シンポジウムレポート。岐阜大の高岡健氏が不登校と発達障害についてのわかりやすい講演を行って、その後三カ所のフリースクールから来たパネラーが自分たちの関わりについて…

星槎教育研究所 発達障害理解啓発セミナー

■日ごろ連携をしている星槎国際高校が持つ、星槎教育研究所は発達障害を持つ人への教育について調査・研究をしている。今回はそこが主催したセミナーで、北海道立特別支援教育センター所長の百井悦子さんの講演と道内の教育機関の簡単な実践報告と個別相談会…

第2回FSネット教育フォーラム

■寺脇研氏を講師に迎えての2回目の教育フォーラム。来場者は60人。テーマである「『教育』は何を支えるか」は開始5分で回答が出た。曰く、「『教育』は『学習』を支える。『学習』が個性あふれる豊かな文化をつくる」。「学習」は個人がするもので、「教育」…

人をはぐくむ〜札幌自由が丘学園フォーラム

■5/10(土)、札幌自由が丘学園主催のフォーラムを聴きに行った。演題は「人をはぐくむ‐フリースクール15年の実践から考える新しい高校の理念と特徴」。会場は佐藤水産ホール。聴衆は30人ほど。■来年度、札幌自由が丘学園は和寒に校舎を借りて、通信制高校「…

内田良子さん講演会

■7/7(土)、「子どもを追い込む"見えざる手" 『いじめ』から我が子を守れるか?」と題した内田良子氏の講演会に行ってきた。主催は江別登校拒否と教育を考える会「もぐらの会」。■統計に依れば、いじめが理由の不登校は全体の1/3に上るという。子供は必死の…

豊富町「輪つなぎの会」交流会

■本当は豊富町の親の会「輪つなぎの会」が企画してくれた「交流会」なのだが、やたらとブログの見出しを増やすのは嫌いなので[講演会]としておく。ちなみに、04年9月にも一回お呼ばれしており、その時の模様はここの9/11からの数回にある。■今回は、…

斎藤次郎さん講演会

■9/23(土)、江別登校拒否と教育を考える会「もぐらの会」主催、斎藤次郎氏講演会に行って来た。俺は知らなかったが、教育評論家として著名な人らしい。「こども何でも相談」の回答者として、北海道新聞にも一時期連載を持っていたそうだ。講演のタイトルは…

教育センター教育講演会

■「特別な支援が必要な子に親や教師がしていいこと、悪いこと〜本当に大丈夫? その支援〜」なる講演会を傍聴。講師は臨床児童精神医学研究所所長の山崎晃資氏。主催は札幌市教育センター。定員400名の講堂がいっぱいになる盛況ぶり。■聴衆が多かったのは演…

第9回星槎セミナー「学校・家庭・地域の新しい関係づくり」

■今回のセミナーは講師として参加した。他の参加者は小樽「海の会」代表だった鈴木祐子さん、当別町適応指導教室指導員の阿部貴美子さん。■セミナー前半では、各講師から講演を。阿部さんは当別町適応指導教室の現状と、今の子育て環境が不登校を生みやすい…

「発達」と「発達障害」を考える2

■二通・長沼セッションの2回目。1回目の模様はこちら。長沼氏は前回に引続き遅刻。仕事で徹夜の上に張り切って資料つくりをしてたそうで、それが原因ではないかとのこと。二通氏は慣れた様子で映画の話で場を繋いでいる。■内容は前回と同じく、二通氏が教育…

「発達」と「発達障害」を考える

■チラシの宣伝文句に惹かれて参加。「教師である二通が『これが課題だ』とスライドで投げかけるのに対して、長沼睦雄医師が『それはこういうことじゃないか』と見解を述べる、というイメージ」。「というイメージ」って。しかも、行ってみたらその通りで驚い…

不登校フォーラム

■主催文部科学省・北海道教育委員会のこのフォーラム、出席者は北海道各地の小中高教師、適応指導教室職員、スクールカウンセラー、民間施設職員だった。午前中は基調講演「地域社会における不登校児童生徒への支援の在り方」、午後は三つのテーマ①学校、教…

有朋高校講演会「親と子どものかかわりについて」

■参加者30人弱。講師は札幌子ども情報研究会の松尾つよし氏。税務署や市役所、ほか様々な職業を経験し、小学校の教師も務めた。現在は教育評論家として、新聞コラムやラジオ番組も担当している。■演題は「親と子どものかかわりについて」。講演というより、…

第1回スクールカウンセラー連絡協議会

■もともとは市立中学高校の教頭とスクールカウンセラーを集めての会議なのだが、市教委より、前半の講演会部分に限りフリースクールからも参加してよいとの連絡を受けたので、これ幸いと行ってきた。■演題は「相談指導学級の仕組とその活用について」。講師…

星槎セミナー「若者の居場所を考える−不登校・中退・引きこもりの青年たち−」

■参加者60人ほど。思いのほか集まった。まず司会である日本青少年育成協会副会長、川野辺氏が居場所のない若者の現状について簡単に発言。ついで、講師3人がそれぞれ自身の活動から思うところを述べた。特に意見の交換ということもなく、めいめい勝手に話し…

有朋高校講演会「ストレス・不安・引きこもり〜正しい理解と援助について考える」

■会場は8割程度の入り、60人といったところか。講師は北海道医療心理科学部教授の坂野雄二氏。認知行動療法の第一人者と聞く。■着いた頃はちょうど「ストレス反応」について話していた。ストレスを感じると、例えば不機嫌/怒りや、抑鬱/不安、無力感などな…

札幌市出前講座「教育相談室から見た子ども理解」

■参加者は15、6人といったところか。講師は教育センター指導主事の和田さん。かつて小学校中学校の教師をされ、その後、相談室勤務に移られたそう。きっと情熱あふれる先生だったに違いない。相談も丁寧に応じていそうだ。話から人柄の良さが伝わってきて、…

広汎性発達障害早期発見・早期療育の重要性

■初めに岡山の旭川荘療育センター児童院に勤める中島洋子さんが基調講演。上のような理由で遅れて行ったため、終わりの方しか聴けなかった。もっとも、大半は施設の紹介だったとのこと。俺が着いたときにはちょうど活動の様子をスライドで映していた。■その…

全国不登校フォーラム その三

■ということで、相馬氏の日誌も終わったので斎藤環氏の基調講演について。この講演、文部科学省にとっては冷や水を浴びせかけられるようなものであったろう。なにせ、話すことが逐一今後の不登校対策の目玉となっていることの見直しを迫るような内容であった…

全国不登校フォーラム その二

■フォーラムが始まってまずあったのは、文部科学副大臣と文科省担当課長からの挨拶。「漂流通信」にも書いたが、不登校児童生徒が二年連続で減少したことと、「遊び非行型不登校」への対応が不十分であることなどを話していた。■最近旗色の悪くなった「遊び…

全国不登校フォーラム その一

■ということで行って参りました。まず、カンパを頂いたみなさんに感謝を申し上げます。本当に助かりました。■プログラムは以下の通り ・基調講演…斎藤環氏(医療法人爽風会佐々木病院診療部長)「不登校という生き方」 ・事例発表…宮城県仙台市適応指導セン…

有朋高校講演会

■漂流教室はメディアリテラシーについて訪問先でも行おうとしているのだが、これまでなかなかできていなかった。今回、有朋高校PTAの計らいでこれについて話をすることができたのは本当にありがたかった。関係各位に感謝します。■講演会は限られた時間の…

特別支援教育を具体化するために〜人・地域・ネットワーク形成〜

■23日に北大教育学研究科主催で行われたこのシンポジウムは、なかなか面白かった。今年の春から北大教育学部にやってきた田中康雄氏が中心となって企画されたもので、氏が以前関わっていた十勝地方の小学校教師や町の職員の方4名が、これまで如何にネット…