漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

有朋高校講演会「親と子どものかかわりについて」

■参加者30人弱。講師は札幌子ども情報研究会の松尾つよし氏。税務署や市役所、ほか様々な職業を経験し、小学校の教師も務めた。現在は教育評論家として、新聞コラムやラジオ番組も担当している。

■演題は「親と子どものかかわりについて」。講演というより、親子について氏が普段考えていることを雑駁に語った、という感じだった。雑学や専門用語をまぶして、格言や訓戒めいたものを語るスタイル。曰く、「"つ"離れは親離れ」「理解10日、しつけ100日、変身10ヶ月」。「子供をダメにする三原則」「やる気を出す四箇条」なんて、定食屋の湯呑に書いてありそうだ。ちなみに「子供をダメにする三原則」は「好きなものを好きなときに好きなだけ与える」。「やる気を出す四箇条」はマズローの「欲求の五段階説」の焼き直しでした。

■何か目新しいこと、役立つことがあったわけではない。しかし、それはそれでいいのかも、と思った。新しい知識を授けるのも教育だろうが、このように、昔から言われてることを分かりやすく伝えるのもまた教育だろう。少々怪しいことも言ってたが、それを指摘するのは野暮というもの。ケーシー高峰の医学漫談を非科学的だと糾弾する人はいない。講演も話芸なのだ。ああいうやり方もありだな。参考になりました。今度、人前で話す機会ときは、前とは少し違うかもしれない。