漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

自分の学校

■スタッフ送迎が直前でキャンセルになって時間が空く。こんなとき以前はすぐ本屋に行ったのが、いまは家で子供と遊んでいる。変わるもんだなと思う。でも本屋で過ごす時間が減るのはよくない。読まなくても、背表紙を見るだけでも本屋には行った方がいい。そういやこのあいだ子供からゲームを取り上げろ的な過激なタイトルの本を見かけたが、記憶があいまいなので今度確認してこよう。

■相談支援パートナーで入っている中学校では相談室だけでは足りず、図書室も開けてもらっている。ひとり体制なのであっちへ行きこっちへ戻りと大変だが、あちこちに生徒がいて好きに過ごす状況を俺は結構気に入っている。だって学校だからねえ。すべてを子供の学びのため用意しデザインしたのが学校でしょう。だったらどこで過ごしてもいいはずだ。

■放課後、誰もいない教室に入ってみることがある。机が整然と並び班と係が掲示されている。もちろん別室登校の子の名前もある。先生や保護者はここにその子がいてほしいだろうなと、あれを見ると思う。当の本人も、当たり前のように教室で過ごす自分を想像する瞬間があるかもしれない。気持ちはわかる一方、どこで過ごしたってその学校の生徒なんだから一緒じゃないかとならんものかなと思う。好きな場所で勉強すればいいじゃないですか、自分の学校なんだから。

■実現困難なのはわかる。でも音楽や美術では結構あちこちに散らばって授業を展開しているので、不可能でもないはずだ。生徒を授業のお客さんにしないためには、学校は自分のものだって思わせるのが重要なんじゃないかな。すくなくとも俺は別室登校の子にそう接している。

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名古屋市の取り組みなんかはどうなんだろうね。見に行ってみたい。