漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

戻るか

■夜のうちに雪が降って街中が天花粉をまぶされたようになっている。空は青く空気は冷たい。気温マイナス7℃。こういう日は歩いても車を運転しても楽しい。じんわり嬉しい気分になる。きっと北国の風土があうんだろう。南の国に暮らしたら気が滅入るのかもしれない。当然その逆もあって北海道に生まれたがどうしても馴染まないという人もいるだろう。ずっと不登校だったのが本州に渡って急に元気になった人を何人か知っている。気候のせいか本人に聞いたわけじゃないのでわからないが。

■大分の親の会「星の会」開催のシンポジウムがライターの黒部麻子氏のnoteで紹介されていた。zoom視聴を申し込むつもりが定員に達し参加できなかった。こうして様子がわかるのはありがたい。

note.com

■星の会はこれまで何度か奥地氏を呼んでイベントを開いている。記事でも触れられている2022年4月の講演会は、登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク(全国ネット)より異議申し立てがあった。曰く、東京シューレで起きた性加害事件は収束しておらず、当時の責任者であった奥地氏を招いての講演は二次加害にあたる。「全国ネットと共に歩んだ30年」とあるが、加害性のあるイベントに全国ネットの名前をつかわないでもらいたい。この申し立てに星の会は強く反発したと聞く。ほかからも批判は寄せられたが、結局、講演会は開催された。

■もっとも全国ネットもその一年前、自身の大会で奥地氏を登壇させている。このときも批判をよそに決行した。当時、奥地氏は全国ネットの代表理事だったが、その後の総会で辞任する。それから内部でなにがあったのか。今度は諫める側になったが実らなかった。それまでの全国ネットの対応を見れば仕方ない。言えた義理か、おなじようにしただけとなるだろう。そもそも奥地氏の進退からして紛糾したと聞く。会員内でも意見は一致していない。

■今回、星の会はふたたび奥地氏を呼んだ。SNSを中心に抗議の声が上がったが耳を貸さなかった。星の会はおそらくある種の信念を持って奥地氏を呼んでいる。性加害に蓋する信念がなにかはわからないが、黒部氏のnoteを読むに、都合の悪いことは隠し美辞麗句に終始したようだ。

■と、俯瞰したもの言いばかりもしていられない。北海道フリースクール等ネットワークも全国ネットの会員だった。方向性の違いですっかり連絡を断っていたが、総括を先延ばしにさせた責任はこちらにもある。以前、こんなことも書いている。ケリをつける頃合いか。