■合同教育研究集会不登校分科会に土日参加してきた。土曜日分の日誌に合わせて書く。
■コロナ禍でほとんどの分科会がZOOMを使ったオンライン開催の中、不登校分科会他若干の分科会が対面で行われた。不登校分科会の場合は、オンラインに慣れていない人が来る可能性が高い/話す内容がプライベートな内容で広く知られたくない、といった理由で対面開催にしている。しかし、参加者はほぼ固定になってきているし、話す内容もZOOMを使ったからインターネットに流れるようなことは無いわけで、この心配は杞憂のものと言っていいだろう(ネットを使うのはなんか嫌だという心理的抵抗感はあるだろうが)。加えて、合研事務局の体制として、対面開催するのに対応する人員を揃えるのに困難があるのでオンラインでお願いしたいという依頼まで最後には出てきた。正直、今後の合同教研が心配になるのだが、来年度は変わるだろうか。
■今年の分科会で一番感じたのは、この分科会の将来的な展望だった。多分、不登校分科会は他のところと違って、固定メンツによる経年変化の報告が多い。不登校に翻弄されて悩む教師と親の報告が定点観測的に続くのは、新しい参加者が来た時にも参考になるし、追跡調査的な感じにも読めて意義がある。ただ、肝心な新しい参加者をどのように導くかが、他分科会に比べて圧倒的に難しい。特に、一番のボリュームゾーンである中学校に関わる参加者がほとんどいない。ここは事務局の力を借りたりできないものか。
■今年のレポートでは、ジェンダーと不登校を絡めて報告したものが目を引いた。これは新たな視点としてより深めて行きたいと考えている。ただ、保護者、中でも母親についての論考だったので、これを不登校当事者たる子供たちとジェンダーという観点で考えることもしていきたい。
■ということで、なくしちゃいけない分科会ではあるがなくさないための動きが必要だよ、ということを強く思った今年であった。(日曜日)