■zoom開催になった合同教研不登校分科会、提出されたレポートは・親の会の歴史について・保護者からの体験記(2本)・校内教育相談について・教育政策との関係について、の5本。本当はここに函館圏フリースクールすまいるの庄司さんが地域でのフリースクールレポートを入れてくるはずだったのだが、本人が残念ながらいらっしゃらないということで非公開になった。
■保護者からの体験記で目を引いたのは、特に札幌では学校復帰への圧力が本当に高まっているエピソードだ。教育支援センター(旧相談指導学級)が自分たちのやることは学校に戻すことであると明言したり、利用している生徒の進路相談をしても在籍校でするように言われたという。こうした方向性は教育機会確保法が成立して以降ずっと強まってきている。例えば一昨年の日誌を見てもらいたい。
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■こうした動きのベースになっているのが政策だが、それを捉えたレポート発表を聞いていて違和感を持った。これも最前より感じていることなのだが、今回のレポート発表に限らず世の中のほとんどの不登校を巡る言説で不登校の増加は悪いこと・減らすべきものという文脈で扱われている。それなのに、一方で教育機会確保法や文科省通知を引いて「問題行動ではない」と語る。この捻じれこそが保護者の苦しみを生んでいると考えているがどうか。更に、この捻じれが学校に利用されて上記のような学校復帰圧力になっているのではないか。
■というような話を分科会の最後にしたら「ロックだ」と言われた。ふふふ。ちょっとうれしい。(火曜日)