漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

猛暑休校

■観測史上最高の気温を叩き出した札幌。涼を求めて観光に来た人たちは当てが外れたことだろう。ぜひ真冬の北海道で氷点下を味わって帳消しにしてほしい。なんて書いたが、最近は冬もそれほど寒くはない。6月は雨もよく降るし、梅雨のない北海道、夏でもカラッと涼しい北海道、極寒の北海道なんて決まり文句はそろそろ通用しなくなってるんだろう。それくらい大きく気候は変動している。

■俺はといえば先週の関東旅行に、戻ってからの猛暑ですっかり汗腺が開いたようで、とにかく汗が出る。こんなに汗っかきだったかと不思議な気がする。気候が変われば身体も変わる。もっともどこかで限界は来るので、気候変動はないに越したことはない。

■北海道の小学校ではもう二学期が始まっている。あまりの暑さに短縮授業や休校措置となった。台風や大雪でも学校は休みになる。猛暑だっておなじだろう。伊達で小学二年生が熱中症で死亡したのも影響したか(ということは、やはり命の問題にならないと休めないのか?) ただ、北海道の家はたいていクーラーがない。帰宅させても暑いのは変わらないので、むしろ学校環境を整備して、学校にいられるようにする方がいいのかもしれない。でもなあ。天候に左右されない快適な環境は気象に負荷をかけるんだよなあ。

■休校判断はコロナ禍の経験もあるだろう。学校に行かなくても勉強させられる。もちろん不登校にも応用できる。こと教科学習に限れば、学校を休みやすくなる、休みにしやすくなるという利点はある。裏返せば教科学習からは逃れづらくなるということでもあるけれど。そして、それが巷間に流布する「多様な学び」の正体でもある。さて、「学ぶ」とは一体なんなのだろうかね。気になっている本を読んで考えるか。