漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

市教委のリーフレット

■日の暮れるのがすっかり早くなった。当たり前といえば当たり前で、秋分の日も過ぎ、明後日には10月だ。9月の記憶がほとんどないまま終わろうとしている。というか7月から9月半ばまで「暑い日々」で一括りになって月を意識していなかったかも。夏とも違う。ただ「暑い日々」だった。しんどかった。


■札幌市教育委員会が、保護者向けに不登校リーフレットをつくっていた。相談支援リーダーからの資料にモノクロコピーが入っていて知った。親の会に聞いてみたが、もらっていないとの人多数。どこで誰に配ってるんだろう。

不登校への不安を具体的に列挙し「一人で悩まないで」と相談を呼びかけている。裏には学校での対応、教育委員会での対応、さらにはQRコードではあるけれどフリースクールへの案内もある。これ、いま学校に通っているかどうかにかかわらず全家庭に配ったらいいのにな。「不登校は誰にでも起こり得る」とリーフレットにも書いてあるんだし。

リーフレットのひな形は文科省がつくっている。7月に総務省が文科省へ「保護者に支援情報が伝わっていない」と改善を求めた。それで急遽つくられたとかなんとか。「学校が苦手な児童生徒の保護者の方へ」で検索するとパワーポイントのファイルが出てくる。見比べるとおもしろい。文科版は教育委員会が親の会やフリースクール不登校特例校、夜間中学などを紹介、接続する流れになっていますが、札幌市はそこをすべてカット。「一人で悩まないで」と書くのなら、せめて親の会は載せてほしかったな。親の会の意義ってまさにそれなので。

■文科版では一覧で掲載している相談窓口や居場所もQRコードに変更。印刷費の関係で省いたのかもしれないけれど、リーフレット内で完結した方が便利がいい。

■まあ、教育委員会を中心にした不登校対策チームにフリースクールが加わる弊害もあるので、元の形がいいってわけでもないんだけどさ。ほしい方は札幌市教育委員会教育相談担当課へ連絡してみてください。あと、きっとほかの自治体も文科のひな形をもとに資料をつくってるよね。たくさんあつめて比較検討したら楽しそうだ。