漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

あの夏この夏

■日誌を読み返すといろいろおもしろい。

■2009年には新型インフルエンザ騒ぎがあった。豚インフルエンザが人に感染して広まったと聞けば、ああ、と思うが読み返すまですっかり忘れていた。大阪や兵庫で感染が拡大。大阪府内の全公立中高、兵庫県の全公立小中高が臨時休校となる。また各地でマスクが品薄となった。らしい。というのは北海道はほとんど感染者がおらず、対岸の火事だったからだ。当時の日誌を読むと「新型ってことだけで大騒ぎしてアホみたいだ」なんて言っている。そのくせ、熱が出て寝込んだ際は「新型インフルではありませんように」などと心配もしている。ちょうどそのころ、甲子園大会や24時間テレビの出演者に感染者が続出。「夏のインフルエンザ大流行」と騒がれていた。

■第一次安倍内閣退陣については記載がなかった。やっぱり夏だったような気がするなーと調べてみたら、2007年8月27日に改造内閣ができたのだった。で、9月10日に所信表明演説をした二日後、9月12日に辞任を表明する。今回もおなじような「投げ出し」辞任だ。

■一斉休校の検証をせよと先週の日誌に書いたが、ツケはすべて現場に回し、「政治判断」をした本人は辞める。休校だけではない。公文書改竄にせよ不正統計にせよ、さまざまなツケがどっさりたまっている。なにより「言葉」が壊された。「日本を取り戻す」って、多分、いまつかうセリフだろう。