漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

淘汰

フリースクールの中間支援組織(ネットワーク)について、およびフリースクールの相互評価についてヒアリングを受けた。名前こそ同じ「フリースクール」だが、中身は団体によってまったく違う。自ら質を担保し、活動の水準を上げるためには中間支援組織を設け、評価システムを確立すべきである。昨年くらいから、そんな流れになってきた。

フリースクール云々に関係なく、自律したNPOを目指すなら上に書いたようなことは達成せねばならない。明確にミッションを定め成果を示し、市民(行政はその一部)の応援を受ける。大筋では異論はない。

■その結果、良くも悪くも「多様」だったフリースクールは、東京シューレのような「もうひとつの学校」タイプへ収斂するだろう。さみしい気持ちはあるが、それも仕方ないかと思っている。いわゆる「居場所」は、フリースクールじゃなくても、子ども食堂でも無料塾でも、いろいろ生まれている。フリースクールという形にこだわる必要はない。フリースクールの本来の意味に戻ったともいえる。

子ども食堂のネットワークは今回のヒアリング対象には入っていないようだった。「居場所」は「フリースクール」ではないと判断したのだろう。

■さて、漂流教室はどうするか。「フリースクール」という看板は二年前に外してしまった。NPOとしてのブラッシュアップはどのみちしなければならない。考えたら、存外単純だった。団体の練度を上げる。それしかない。そのための前提は整えてある。

NPOとして目指すのはやっぱり利用料無料だろうな。しかし、その壁が高い。