漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

たよまな解散

■「多様な学び保障法を実現する会」(旧「(仮称)オルタナティブ教育法」を実現する会)が解散するそうだ。すでに総会で議決され、いまは清算の手続きに入っているとのこと。

aejapan.org

このサイトもそのうち見られなくなるのか。もろもろの資料を保存しておいた方がいいかな。

フリースクール、シュタイナー、サドベリー、その他もろもろを「オルタナティブ教育」として学校教育と並列して位置づけようとしたのが「オルタナティブ教育法」だった。もともとはJDEC(日本フリースクール大会)で検討していたのを、フリースクール以外も参加し動きを加速するため専用の団体を設けた。それが「多様な学び保障法を実現する会」だ。名前を変えたのは、法案の名称が「オルタナティブ教育法」から「多様な学び保障法」へ変わったため。

■結局、「多様」も「学び」も消えて、法案は「教育機会確保法」として結実した。そういう意味では道半ばで、今後も活動を続けていくのだとばかり思っていた。実際、今年の1月、2月にもイベントをおこなっている。それが解散にいたったのは東京シューレの事件が影響している。組織運営に困難を抱え、乗り切ることができなかったとサイトにはあるが、具体的にはわからない。

■「多様な学びが認められた」ということに形上はなっている確保法だが、実際は子供の特性と家庭の養育環境に要因を置く、旧態依然の不登校対策と変わりない。違うのは、それが全児童生徒に降りかかってきたことと、いわゆる「子供の居場所」がそれに加担している点だよという話を、これから藤女子大でしてきます。