漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

手を抜けー気を抜くな

■涼しい。快適。眠い。風邪は少しよくなった。

■毎年、夏休み明けに子供の自殺が相次ぐ。日別の自殺者数をカウントしたところ、18歳以下では9月1日が突出して高かったと内閣府が発表した。これを受けてfonte(不登校新聞)が記者会見を開き、全国的なニュースになった。その後のよしなしを書こうと思ったのだが、漂流通信に載せた山田の文章がよくまとまっていたので、そっちに譲る。加筆転載しておくれ。

■ということで書くことがなくなったから、俺もよそに書いたものを転載しよう。facebookに載せたものです。

▼日本生活教育連盟全国研究集会、札幌市教育センター専門研修、社会教育主事講習とここ一週間で立て続けに三本話をしてきた。ついでに高校の同窓会誌にも活動紹介を書いた

▼話の軸はどれも同じ。生活におけるさまざまな負荷がある。個人を要因とする負荷、家庭を要因とする負荷、学校を要因とする負荷、地域を要因とする負荷。それぞれは連動し、負荷が積み重なってバランスが崩れる。そうして起こるのが不登校や高校中退、ひきこもりだと、これは埼玉ユースサポートネットの青砥さんの言っていたことだが、これを引いて、フリースクールは「不登校の子の受け皿」ではなく、「地域にあって、地域の負荷を低下させるところ」と捉えなおしてはどうかと話した

▼そう考えると、別にフリースクールである必要もない。いわゆる「居場所」と言われるものはすべてこれにあたる。または、場所を持たない活動やネット配信だって含まれる。そこまで範囲を広げると、面白い活動がそこここにあって、今度はそれを紹介したい。そうやってまた情報ブローカーのようなことになる。というより、講師自体が情報ブローカーなのだ。自分の活動範囲と少しかぶるがずいぶん違うエリアに、情報をばらまきに行く。そこで違う情報を仕入れたら、今度はそれをよそでまく。今回は指導力不足の教員に対する研修の話がすさまじかった。どこかで伝えたい

▼さて、フリースクールである必要はないと書いたが、それでもフリースクールが勝っていることもある。ひとつは平日日中をメインとした活動であること。これが案外少ない。横のネットワークがあること。そして国内で30年の積み重ねがあること。なのでフリースクールはもっと自身の活動を研究し、実践手法を磨いたらいい。それがフリースクールの知的財産でしょう。「多様な教育機会確保法」が制定されれば、良くも悪くもフリースクールはもっと説明を求められる。特別なところではない。社会的に位置づけられた「一般的な」場所になるからだ。もちろん漂流教室のような「フリースペース寄り」なところも

▼というところではたと困る。13年もやっているのに、いまだにうまく漂流教室のことを説明できない。できないならばどうするか。関係者とたくさんしゃべってみるしかないな、ということで、ボランティアスタッフや元利用者に聞き取りをしてみようかと思った。その結果は来年度の講演などで話すことになるでしょう。うまくいけばな

実際にやってみると手抜き感がすごいな。いいのか、これで。大丈夫か。

■さて、「多様な教育機会確保法案」説明会はいよいよ来週水曜に迫っているのですが、全然申し込みがないらしい。要因のひとつは、コメント欄で谷口さんも書いていたけれど、要申込なのに「こくちーず」しか入口がないことじゃないか。新聞掲載依頼にはフリースクール全国ネットワークと漂流教室の連絡先を載せたわけだし、ここにも同じものを載せておきましょう。といっても土日になってしまうから、留守電かファックス、またはメールになってしまいますが。参加よろしくお願いします。

学校外の学びを応援する法律をつくろう 全国キャラバン!! in札幌

  • 日 時:2015年9月2日(水)18:30-20:30(18:15開場)
  • 場 所:札幌エルプラザ4階 大研修室(札幌市北区北8条西3丁目)
  • 参加費:無料
  • 定 員:先着90名(要申込)

問い合わせは→
フリースクール全国ネットワーク tel/fax:03-5924-0525 e-mail:info@freeschoolnetwork.jp
漂流教室(担当・相馬) tel/fax:050-3544-6448 e-mail:hyouryu@utopia.ocn.ne.jp