漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

約束を守らなかったら

■約束って難しいなと思う。子供が学校を休む。「明日は学校へ行くから」にすかさず「じゃあ行かなかったらどうする?」の言葉が重なる。いや、どうするって言われてもね。もたもたしているうちに二の矢が飛ぶ。「昨日もそう言って行かなかった。先週もそうだったでしょ。行かなかったらどうするか、ちゃんと決めて約束して」。

■約束は「あなたを信用していません」というメッセージを含む。本人にそのつもりがなくても。何度も何度も約束させられるのは、何度も何度も信用してないと言われているに等しい。重いペナルティは不信の度合いを示す。そんなことばかりだと、さすがにちょっとツライよね。身近な人ならばなおさらに。

■罰を重くするのは要は「イヤなこと」と「もっとイヤなこと」を比べて選ばせているだけだ。だったら、朝、目が覚めたとき、「学校へ行くこと」が「もっともっとイヤなこと」になっていたら、約束をすっぽかすのは道理だろう。それに重すぎる条件はときに捨て鉢な気持ちを呼ぶ。厳罰が行動を抑制するとは限らない。

■自分の心を鼓舞するために、守れなかったときの罰を決めるのはいい。でも、力関係で上にある者が、交渉の道具に条件を持ち出すのはどうもズルいように思う。俺もつい、「できなかったらどうする?」と言ってしまうときがある。そんな面倒なことを言わず受け入れることはできないものか。

■そういや、「約束」という行為がイヤで、ひたすら避けていたころがあった。高校から大学のあいだくらいかな。彼女と次に会う約束もしない。会えたら会えるし会えなかった会えない。すべては偶然に委ねて。まあ、我慢できなくてこっちから会いに行ってしまうんですが。いつの間にか当たり前に約束するようになっていたけど、あの気持ちはなんだったんだろう。それを思い出したら、余計な条件なんてつけないでいられる気がするが。


■原稿書きが進まないので日誌に逃避。〆切のない文章はすいすい書けるぞ。