漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

雷雪

■石狩の海近くに訪問。雷と雪、風が激しい。訪問帰りに忘れ物をして取りに行く時など、車線がわからなくなった対向車がはみ出してきていた。気を付けて運転しよう。

■午後、妹宅にてPC直し。昔のPCからデータを移動する。思ったよりも時間がかかってしまった。

文部科学省が発表した「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」が、「一クラスに6.5%ほどは発達障害の児童生徒がいる」と報道されていて、話題になっている。しかし、pdfファイルを読むと、この報道は間違っているとわかる。三ページ目の「留意事項」に

本調査における「?.児童生徒の困難の状況」については、担任教員が記入し、特別支援教育コーディネーターまたは教頭(副校長)による確認を経て提出した回答に基づくもので、発達障害の専門家チームによる判断や、医師による診断によるものではない。従って、本調査の結果は、発達障害のある児童生徒数の割合を示すものではなく、発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒の割合を示すことに留意する必要がある。

とあるように、「可能性のある」児童生徒でしかないし、より重要なのは「特別な教育的支援を必要とする児童生徒」であるという記述。

■この調査は担任教員が回答しているのだから、「特別な教育的支援を必要とする児童生徒」というのは、教員から見て「支援を必要とする」子はどれくらいいるのか、ということでしかない。恐らくそれは、教えづらいなと感じるということだ。つまり、この調査は教員にとって、そして教員の視点から見た場合の「特別な教育的支援を行う必要がある児童生徒の割合」であって、発達障害を持っている児童生徒の数・割合に焦点をあてるのは誤読ということである。

■ということで、皆さんのお手元にある新聞や見聞きするテレビ・ラジオのニュースを今一度お確かめください。報道の仕方、どうなっているでしょうか。