漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

質問をしてみようか

■爽やか過ぎる朝だよ。暑いがたまに涼しい風も吹くし、いい感じだ。トマトも少し赤くなってきた。

■漂着教室に行ったら、久しぶりに来ている高校生の女の子が一人いた。夏休みは明けたとのこと。休み中はずっと部活だった、というような話をして、また漫画を読み、絵を描き、ポケモンをして帰っていった。久しぶりでもいつも通りの一日。

■漂着教室にたまに来る人はこういう感じのことが多い。逆に考えると、行った時に何かすることが無いといるのが辛い人は、リピートし辛いのではないか。何もしないで良くなるまでにかかる時間は人それぞれだから、やることがあった方がいいという人には用意した方がいいのか。問い合わせ電話でも、イベントの開催予定はありますかというのをちょこちょこ尋ねられるんだよな。それも「やることが何かあれば行きたい」というニーズなのだし。初めて来てみたという人には、どんなイベントがあったら来てみたいと思うかなどの質問をしてみると、イベントの計画に役立つかもしれない。

■しかし、今後は色々と忙しくなるので、イベントはすぐには出来なさそうだ。来年に向けての下準備としてやってみようかな。

■夜、スタッフミーティング。前回にそこそこ来たので、今回は二名だった。その分、訪問での出来事についてねっとりと話した。趣味についての話と「先生」と呼ばれたくなさについて。どちらについても、自分がそれぞれについてどう考えているか、相手がどう考えているか、その両方をどう掴むかという話になり、最終的にはフェアであるということについての話しになった。お互いにフェアな関係を作るというのは、難しい。漂流教室の訪問では、こちらから教えるカリキュラムは基本的には無いし、「先生」という呼称が関係形成に枠を作ることも多いので、その呼び方をしないように訪問先に頼んでいる。しかし、子供によっては、「先生」と呼ぶことで話ができるという人もいるかもしれない。その場合、「先生」と呼ばないでという対応は、その人の表現を封じてしまうことになっていて、フェアとは呼べないかもしれない。それならば「先生」と言ってもらう方が関係を作るにはいい。また、呼ばれたい名前をお互いに伝え合うというのは、どう呼べばいいか迷っている状態を解消するスマートな方法だが、その時に先生に呼んでもらう名前を考えているとしたら、これまた複雑なことになる。

■というようなことを考えてから帰宅。阪神は強いなぁ。