漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

大人と子供

愛の嵐 [Blu-ray]

愛の嵐 [Blu-ray]

  • 発売日: 2016/10/28
  • メディア: Blu-ray
■ところで何をもって「大人」とするんだと思います? と、いきなりワケのわからないことを言い出したのは、「パサジェルカ」を観て、ちょっと「愛の嵐」(昼ドラニ非ズ)を思い出したから。この映画は結構好きで、もう4、5回は観てるんだけど、実はイマイチ分からないで観てる。いや、頭では理解できるよ。でも、あんな激しい感情はちょっと俺は持てない。そういう意味では実感がない。初めて観たときに、なんか大人だな、こういうのに共感できるのが大人ってもんなんだな、と思って、いまだにそのままでいる。来年40歳なのに。

■でも、あの感覚を分かる人は、10代でも分かるんじゃないかな。そういう人は、どんなに年下でも「大人だな」と思ってしまう。ということで、自分が大人かどうか気になったら「愛の嵐」を観ることをお勧めします。恐らく18禁だから、年齢が足りてない人はこっそり観よう。

■ちなみに子供向けの作品に必要なのは、「笑う」「怒る」「泣く」「殴る」。特に「殴る」大事。これない、子供向け、違う。ウソだと思ったら古典になってるようなアニメを観てみるといい。「トムとジェリー」「フィリックス」「クルテク」…みんなやたらに殴る。ミッキーマウスだって初期作品は結構乱暴だ。だって、子供の感情表現はそういうものだから。同じ表現をするから子供も共感できる。

■反対に要らないのは「感動」と「教訓」。それって大人が子供に“共感させたい”ものなんだよね。子供が共感できるから「子供向け」なんで、共感させたいんじゃ「大人向け」だろう。

この本のお話には、教訓はなんにも含まれて居りませんから、皆さんは安心して読んで下さい。―内田百間『王様の背中』

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■通信作成、訪問、送迎。合間合間に「連携」について考えたり、パンフ刷新の案を考えたり。