漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

話したくはない

■まったく寒い。正月くらいまでこの寒さは続くとラジオで言っていた。大型の寒気が上空に入り込んでいるとのこと。

■でも晴れてさえいれば漂着教室は暖かいよ。暖房をつけなくても大丈夫なくらい。日の光が差し込む午前中限定ですが。

ボードゲームを買い足した。これまであったのは対象年齢が比較的高めだったり、プレイに時間のかかるものが多かったので、10歳未満でも遊べそうなものを増やした。大人向けのものも少し追加した。遊びやすいよう、ゲーム置き場を整理しよう。

■今回は売り切れで買えなかったが、がぜん欲しいのが「あーぎ! てくと」というゲーム。原始人の現場監督として指定通りに積み木を組ませる。原始人なので言葉でこまなか指示はできない。ウゴウゴとかしか言えない。あとはジェスチャー。部下が間違うと棍棒で殴る。

漂流教室をはじめてすぐに担当したのが場面緘黙の子で、手探りの訪問だったけど楽しかった。質問の仕方を変えればやり取りはできる。相手の素振りで見えることもある。そのうち、ほかの子のいるフリースクールに通いたいと言い出して訪問は終わった。

■そしていま、相談室利用者に場面緘黙の子がいる。それなりにまわりの理解も進んで、Yes/Noで答えられる聞き方や、筆談など、しゃべらなくてもコミュニケーションが取れるよう工夫している。で、会議で「よりよい方法」の情報交換があって、最初こそいろいろ提案していたのが、最近なんだか居心地が悪い。

■担任は仕方ない。回答期限の決まった連絡事項もある。でも、相談支援パートナーである俺まで、応答必須な形にこだわる必要はあるのかな。同じ空間にいて、ぜんぜん交わらない過ごし方だってあるのに、どうして「言葉でやり取り」しなくちゃならないんだろう。

■工夫はあって然るべきだが、言葉でのやり取りばかりでちょっと飽きたんだよね。それでしゃべらないゲームに心ひかれるのかな。