■ここ何回か、俺の番は漂流日誌じゃなくて岡村ちゃん日誌になっている。そろそろ怒られそうだが、もう少しだけ。だって書きたいんだもの。いや違う、ふざけてるんじゃないんだ。ちゃんと大事なことが含まれているんだ。彼のことをもっと知って欲しいんだ。理解者になって欲しいんだ。
■それはそうとして、そもそも岡村靖幸を聴きだしたのは、好きだった人が彼のファンだったからだ。そういう軟派な動機で何かを好きになることはよくある。だもんで初めはそう真剣に聴いてなかったが、「Peach Time」を聴いて一発でのされた。
なんでぼくらが生まれたのか ぜったいきっと女の子なら知ってる
なんでぼくらが泣きだすのか ぜったいきっと女の子だけ知ってる
■「Peach Time」のサビ。この歌詞すごいでしょう。男の子が男の子である理由や、男の子である故の苦悩のわけは「女の子が知ってる」って言ってるんだよ。だからどんどん女の子に声かけようぜ。まだ困難すぎたり負けそうになったりするけど、肝心なのはお前の言葉なんだ。さあ、お前の実力を見せてやろうぜ。まとめるとそんなことをうたった歌。
■その人をその人たらしめるアイデンティティーは他者の中にある。そう岡村ちゃんは言っている。しかも「男の子」なら「女の子」。全然違う他者の中にだ。自分ばっかり見てたり似たようなヤツといても見つかんないのだ。
■じゃあそんな他者に出会ったら。「ラブ タンバリン」ではこう歌う。この歌も楽しいんだよな。
愛しちゃったんだろ? 言うチャンス今だぜ
逃すな So Man's Valentine's Everyday
「Peach Time」と同じ。とにかく声をかけなくちゃはじまんないのだ。いいなと思ったら今すぐに。(だって男の子は毎日がバレンタインなんだぜ、って素敵な歌詞だ)
■自分のことを自分ばっかりで考えててもしょうがない。「ぜったいきっと女の子なら知ってる」って他人に任せちゃう解答は"あり"だ。声かけづらかったら岡村ちゃん聴け。うっかりいけそうな気持ちにさせてくれる。それに、実際知ってたりするんだよ。