■「学習意欲についての国際調査」は本当に面白いのだが、これは山田に譲ろう。先日触れた全国一斉学力テストについてもう少し。
■このテストについて、文科省のサイトにはこうある。
新たな義務教育の質を保証する仕組みを構築するため、国の責任により義務教育の結果の検証を行う観点から、全国的な子ども達の学力状況を把握する全国学力・学習状況調査を平成19年度から実施することとしており、現在、準備を進めています。
(全国学力・学習状況調査の実施内容)
○対象学年: 小学校第6学年、中学校第3学年
原則として全児童生徒を対象
○実施教科: 国語、算数(小学校)
国語、数学(中学校)
学習意欲や生活習慣等の質問紙調査を併せて実施
「学力」の観点から「生活習慣」を見直す、というところが気に入らない。しかも「記名」で(中学生は記名ではないが、出席番号は書くから同定は可能だ)。子供の生活習慣は、彼らが健康に暮らすために重要なのであって、学力のためではない。成績優秀だが生活は滅茶苦茶な子と、生活習慣に問題はないが成績が悪い子と、対処すべきはどちらなのか。「学力」から「生活習慣」に繋げると、そういう点が抜け落ちる。
■「学力」と家庭環境の相関性を検証する、という調査自体は構わない(誰がやるか、という問題はあるが)。しかし記名でやる必要はあるのか。調査の結果、何らかの相関性が出たとする。その対策が打ち出されたとしよう。政策は家庭に個別に対応しない。総合的なものにしかならないし、そうでないと困る。個々のケースはどうせ教員が対処するのだ。そして生徒の「家庭環境」なんて、当然教員は知っている。無記名で全く構わない。テストと対応させたいなら、共通の番号でも打っとけ。相関性検証のためのテストなら、テスト自体無記名でいい。わざわざ学校外に生徒のプライバシーを知らせる意味はない。
■もっといえば、全国調査の必要もない。標本調査でいいだろう。学校名を記しての全国調査で浮き上がるのは、地域格差でも所得格差でもなく、どの学校のレベルが高い低いといった"噂"だ。
■調査の必要がない、とは言わないが、方法に納得いかない。何なら新聞に載せてみればいい。全項目を列挙して、学力テストと同時にこれらの項目について記名調査します。集計は民間企業に委託します、と。反応がわかるだろう。
■ちなみに児童生徒だけでなく、学校用の調査も用意されている。こっちもどうか。
小学校:http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/18/12/06122103/004.pdf
中学校:http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/18/12/06122103/005.pdf
■日中「漂着教室」には子供が2人。恐らく夕方にさらに2人来たはず。訪問は2件。うち1件は中学3年生で、今日が卒業式。夕方「漂着教室」に来ただろう子も中学3年生。他にも何人かいる。みんな卒業おめでとう。
■で、次は「率業式」ですよ。今まで「りつぎょうしき」と読んでいたが、「率先」の「そつ」だから「そつぎょうしき」でいいのだ。みんなでカレーを作って食べるぞ。普通のルーカレーと、辛いカレーの2種類を作る予定。カレー食って日本人を卒業。インド人になりましょう。
- 日時:3/25(日)15時〜
- 場所:「アウ・クル」共有スペース
- 持物:米一合、My皿、Myスプーン(他の食材はこちらで用意します)