漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

暑いのでぼーっと

■暑いじゃないか。明日はまた30度だというじゃないか。異常気象だな。冬はどんな感じになるのだろうか。

■ダイエット食として、ライス抜きスープカレー食す。具材がたくさん入って辛くてよろしい。

■夕方、子ども健全育成支援事業の買いものとスタッフ送迎。

不登校した人/しなかった人で大きく差がつくこととして考えられることの一つに、「書くことへの慣れ」というのがあると自分は考えている。「書くこと」は、肉体的な作業である側面を忘れられがちだ。例えば、長時間文字を書いても疲れない腕の位置取りや、早く書いても乱れない字の書き方、書く時に使う腕と指、目の筋肉の増加など、多くの字を紙に書くことによって鍛えられることがたくさんあるはずだ。これらはいずれも「学力」を形成する重要な項目であるのに、見落とされている。決まった時間の中で余裕を持ってノート等を書きながら教師の話を聞くことができるかどうか、テストの時間でどれくらい問題を処理できるかなど、同じ時間勉強をしても、その中で処理できる情報量は肉体の鍛練によって左右されることになる。

■板書をノートに書き写す、出された宿題をこなす、決められた時間内で物を書くなど、学校生活の中で人は教科書の中身とは全く無関係に、肉体トレーニングを行うことになる。そのトレーニングが行われない分、社会生活の中で肉筆による情報処理を行う時には、不登校していると不利な時が出てくるかもしれない。

■この思い付きのミソは、「学力」と言われているものが「学習内容」とは全く関係ない、肉体的な感覚によって支えられているのではないかというところだ。学校で身に付く肉体的感覚は他にも色々ある。ざっと思いつくところで、時間についてや整理について、伝達についてなど。それぞれ家庭の生活でも身に付くものだけど、それは学校で獲得させられるものとどう違うのだろうか。ぼーっと考えてしまう。