漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

「札幌市子どもの権利条例」について

「子どもの権利条例 効果ある/現場混乱 札幌市議会参考人4人が意見」(8/23北海道新聞


札幌市議会文教委員会は22日、「札幌市子どもの権利条例(仮)」に関連し、参考人四人を招き質疑を行った。
先に条例を制定した岐阜県多治見市の勝典子教育委員が「子どもをめぐる問題が多様化する中、子どもの最善の利益を目指す条例は、よい判断基準になる」と指摘。同市で多くの議論を経て2004年に条例が施行され、普及啓発活動を通じ子ども自身の自主的な活動が育っている様子を紹介。「普及には困難も多いが、条例の視点に立てば乗り越えられる」と話した。
これに対し、札幌市の奥村晃・元和光小学校長は、子どもや親による権利の履き違えで学校が混乱する、との現場の不安を強調。「教師が共通認識を持てるよう、具体的な指導まで検討してから制定すべきだ」と話した。
栗原清昭・札幌市PTA協議会会長は、「参加・意見表明権」などについては制限条項が必要だと主張。「教師や地域を物心両面で支援すべきなのに、教育予算を削減し、新たな義務を課そうとしている」と批判した。
一方、札幌小学校長会の事務局長を務める渡辺知樹・幌南小校長は、条例素案を使ったモデル授業を紹介。「検討委に公聴会が入らなかったのは疑問だが、条例は子ども自身が考える枠組みになる。より良いものにするために協力もし、意見も言いたい」と話した。(寺町志保)

■「子どもの権利条例」に関して、以前校長会をくさしたのでこれでちょっとバランスを。もっとも、「より良いもの」の中身がどういうものかわかんないけども。PTA協議会会長については、PTAって「Parent」と「Teacher」なんだなあと改めて。それはそれとして、「C」が入れる仕組も作ろうって話だよね。それなのに制限条項なんて要るのかな。