漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

宿題延期

■月例勉強会。山田代表の発案で、新スタッフ勧誘チラシのデザインをボランティアスタッフに委託する。初めての試みである。

■会議中、「果たしてメンタルフレンドとは何なのか」という話題になる。どうもこうもない。子供の望む関係を築くのが最大にして唯一の課題で、その成果は“子供が訪問を受け入れている”ことで確認するしかない。メンタルフレンドとは“悩みを聴く人”と思われがちだが、そうと限ったものでもない。人間、守りたいプライドというものがそれぞれあって、大事な関係だからこそ悩みを話したくない、ということは普通にある。もちろん、話したくなったら聞ける準備はしておくべきだが、そういう情況ではないのにもかかわらず、不用意にほじくりかえす必要はない。それをして、後でひどい目に遭ったのは俺である。“聞いてしまう”ことの弊害はもっと語られていいだろう。何でもかんでも話してもらえばいいというものでもない。守るべきはその子のプライドだ。それを伝え切れていなかったとは、こちらの不徳の致すところである。

■勉強会の後、「全道のつどい」実行委員会準備会に参加。「全道のつどい」とは去年までの「全道親の会のつどい」である。「親の会」だけの集まりではない、もっと広く連携をとっていこう、という思いから「親の会」の名称を外したのだそうだ。その心意気や良し。話し合いの中でも、今が変革期である、という覚悟がほの見えた。

■その後、少々アルコールをとりたく思い、うちのスタッフ2人を誘って、沖縄料理屋で泡盛をあおる。それでも足りず、ひとり馴染みの店へ顔を出す。かつて俺がボランティアスタッフをしていたフリースクールの卒業生がやっている店である。彼の同期2人を呼び出し、さっきまで飲んでいた。非公式ではあるが、「漂流教室」の月例勉強会で体験談を話してくれるよう約束を取り付ける。実は、うちのスタッフと不登校の子らは、将来がどうなるか分からないという点で全く同質である。そこで、既にそれなりに生計を立てている彼らに、“先輩として”話をしてもらいたいと思った。自分と訪問先の子供を重ねてみる中に、新たな発見があるのではないかと期待する。

■これ以上ちゃんとした文章を書けない。宿題は日延べだ。