■昨日、午後からポッと時間が空いたので、NPO法人共育フォーラムのトークセッションに途中参加した。専門学校講師の報告を聞きながら、漂流教室の活動とは、関わりを薄くすることに妙味があるのじゃないかと気づいた。
■いや、改めて確認したというべきか。7年前にこんなことを書いている。
メンタルフレンドは週1回、1時間の訪問が基本。休みが入ったりで、訪問回数は年50回弱だろう。つまり、年50時間弱。およそ2日間がメンタルフレンドの活動の全てだ。2日間を1年間に引き延ばす。この行程に、訪問とは何かという秘密が隠されているように思う。まだうまく語れないが、訪問という、この曖昧な支援方法の肝は、訪問のない残り363日にあるのではないか。なんとかまとめて説明したい。
http://d.hatena.ne.jp/hyouryu/20060501
■少数の計算もできない生徒を一年後には履歴書を書かせ、二年間で社会人として送り出さねばならない、とその専門学校講師は話していた。およそ学校というものには到達目標と期限がある。一方、漂流教室はあえてそれらを外している。本人の望む限り、いつまでも関係は続く。マンツーマンの対応と聞くと「濃い」関わりを想像するが、実は目的も期限も決まっていない、実に「緩い」関係だ。枠を外し、薄く関わる。もしかしたら「居場所」ですらないのかもしれないね。さて、これを何と呼ぼう。