漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

誕生日でした

■今日は48歳の誕生日。自分へのプレゼントは初めて行くラーメン屋で濃厚煮干醤油ラーメン大盛りチャーシュー増しライス付き。美味かったので成功。家族がしてくれると言うプレゼントの下見で、訪問先の人とニトリマットレスを見た。家具も欲しくなった。その後、余市に行き、うまいワインを飲む会に参加。小松菜とおあげの炒め物とコンビーフとジャガイモの焼いたやつを作って食べました。

■で誕生日を機にちょっとした実験をしてみることにした。もしかしてずっと続く体重増加の原因が酒なのではないかと思い、一旦3ヶ月ほどをめどに禁酒して、体重がどうなるかの実験だ。開始前にうまいワインを飲めて良かった。(日曜日)

我もするなり

■「未来」はねー、前にも書いたけどもっと安請け合いしていいと思うんだよな。どうせわかんないんだし。その人の未来はその人のものだしね。まあ、みんなが無責任だとそれはそれで不安になるから、バランスだけどさ。でも俺なら「未来をサポート」されるのはいやだなあ。見張られてるみたいじゃん。

■で、茂木さんもすなる「54字の物語」といふものを、我もしてみむとてするなり。年末年始の財布をめぐるどたばた。最後に句点を打ちたかった。

■もうひとつ、いわゆる左右両読みものを。右からも左からも読めます。これまた句点で終われなかったのがいまいちだな。難しい。

■リンク先からつくれます。原稿用紙の下の文章を書きかえると原稿に反映される。
ujiqn.github.io

いつから気になりはじめたのか

■こんにちは、ボラスタ高橋です。「子どもの今だけじゃなく、今を大切にするからこそ未来まで包括的にサポートします」みたいな文句を見たり聞いたりして、なんか引っかかって、ああ、「未来をサポートするっていう表現がおこがましいと思ったんだ」と気づきました。でもどうしてこの瞬間「おこがましいと思ったのか」がわからない。あれ、自分ってそんな人だったっけ。

■そんなことを思ったので、この漂流日誌の検索ボックスに「未来」と入れて検索すると、札幌の子ども未来局についての話か、「未来の教室」の話が多くて、その後くらいに現在より先という文脈での「未来」が出てきます。自分もそれなりに未来ということばを日誌で使ったようです。そういえば「現在を振りかざして未来を脅す」なんて話もありましたね。もっと遡るとボラスタの方の懐かしい名前が出てきます。今見ても日誌の内容にはっとするので、当時の自分としては相当刺激的でした。みんな発想が柔軟ですよね。そんなこんなで日誌を見返しながらふと全然違うことを思い出しました。あ、そうか不登校だったから、未来のことを安直に語られるのがいやなんだ、って。

■この日誌にも書きましたが、「ゆたぼん」が出てきたとき、自分が不登校当事者として体験談を誰かに伝えても、伝わりきらないことが以前より多くなりそうだとおもいました。自分の体験は自分しかないのでそれはそれなんですが、なんかこう時代の変わり目を感じました。高橋の過去は他の年下の人にしたら未来になることもあるので、慎重にならなければ、と最後は自分を省みることとなりました。

54字の物語

■家で子供と車のおもちゃを「ぶーーん」と言って走らせて遊んでいたら、旦那に「その車はブーーンじゃない」と言われました。じゃあ何? と聞くと「それはアメ車のⅤ8エンジンだから、ドロドロドロドロ…だよ」というので、じゃぁこれは? と聞くと「これはVMWだからヴォーーーン!」これは?「それはフォルクスワーゲンだから、ドゥルル、ドゥルル、ドゥルル…」と次々エンジン音を再現しだして、ひとしきり笑った後本当この人拗らせてるなと思いました。私はこれからも「ぶーーん」でいこうと思います。

■昨日の訪問先で何分かおきに「茂木さんがママかぁ…」「あの茂木さんが…」「ママなんだもんね、茂木さん」と言われました。あまりにもいうので、なんで? と聞けば、「だって全然見えない」というので、これからもそのスタンスで行こうと思ってる、よろしくと言っておきました。

■タイトルの54字の物語。Twitterを見ていたら流れてきたので私もやってみました。難しいなぁ。これはただの横読み。

エスター

■皆さんこんにちはボラスタの山川です。寒いですね。

■最近観よう観ようと思っていたけど中々観れなかった映画を観ました。タイトルは「エスター」です。ジャンルは多分ホラーサスペンスだと思います。物語のあらすじは、ある夫婦が養子をとろうかと話していて、孤児院でエスターと出会うんですが何か違和感を覚えます。そして様々な事件がその夫婦やその実の子どもに起きるって話です。あまりあらすじ書くの得意じゃないので映画見てみてください。主演のイザベル・ファーマンがこのエスターの撮影当時11歳とかの年でここまで怖い人を演じれるのか…と引き込まれてました。オススメです。

■今年はホラー映画を何本か見ようと思います。ではまた。

シナモンいいよね

■午前中は家事。午後から漂着教室に行ったら、まいまいがリンゴのコンポートでも作っていたのか、シナモンのいい香りがした。そのままいて、夜学習支援。

Twitterのこと。あれは好きなんだけど、今更ながらヤバいね。ネット全般そういうきらいはあるけれど、普段なら口にしないで飲み込んだり自分で消化してしまえるちょいとした苛立ちを書けるようにしてしまう。造反有理がおれのモットーの一つだからそうした文句を応援することは多いけど、苛立ちが群れを成して一人に襲いかかる時には、ごまめの歯軋りだったものが社会正義面して人を傷つける。一人の意見を一人の意見だからこそ大事にする姿勢が必要なのだなあ。(火曜日)

篠沢教授に全部

■そのむかし「クイズダービー」という番組がありまして、解答者に篠沢教授という人がおりました。どこかの大学の先生で、フランス文学が専攻だったかな。よく覚えていない。

■クイズ番組に出ているのに当てる気がない。正答しすぎるのは「下品」と切り捨てた。子供のころはなにを言っているかわからなかったけど、最近、ちょっとわかる気がする。

■授業中、騒ぐ子がいる。立ち歩く子がいる。それは大変でしょう。困るでしょう。でも、ちょっとおもしろくないですか。これが人間じゃなく動物で、「ダーウィンが来た」で特集されたら「おー!」と言ってかぶりつきませんか。

■発達とか障害とか将来とか適応とか、そんなことぜんぜん関係なく子供も出会いたい。だって、まるっきり自分と違うんだぜ。思いもしないことをするんだよ。「すげー!」って感動するじゃない。

■発達段階がどうだとかこの能力が足りないとか心の傷がとか障害とか、そんなのつまらない。いや、心配なのはわかる。サポートが必要なケースがあるのも知っている。勝手なことを言っているのは十分承知で、それでも、それでもさ、はじめて会った驚きをそんなカテゴリー分けで済ますだなんてもったいないじゃん。篠沢教授なら「下品ですね」って言ったんじゃないか。

■なんつーか、もっとこう、ただ驚きたい。この世のすべての人は自分とは違うんだぜ。そんなすごいことがあるだろうか。

■まあ、でもこれって他人の様子をおもしろがるってことだからなー。実際は子供に嫌われるかもね。