■相馬は「フリースクールは本当に一般的になった」と書くが、名ばかり先行している状態なのは漂流教室を始めた時とそう変わらないと思っている。
■COCOLOプランでもフリースクールという名前は取り上げられていて、不登校支援で自治体が連携する先として当たり前のように書かれている。しかし、全国に存在するフリースクール等民間施設の数は多く見積もって600程度であろう。*1
■フリースクール関係者は歴史的に不登校にもの申してきており、マスコミやネットメディアが記事を作る時にはそれまで述べていたことを調べやすいし、取材でもアクセスしやすい。露出の高さが存在の大きさに勘違いされている。恐らく、教材会社も不登校やフリースクールについて調べることを軽視して、イメージに目がくらんだ状態で事業を進めているのだろう。塾業界が少子化や教育に消費する金銭割合の低下による社会的な経営環境の悪化に生き残るために、増加している不登校=増加している顧客に目を付けていると分析している。しかし、学習に向いても喜ぶのは周囲だけで、当事者はそれを求めていないのは漂流教室の初期に分かったことである。
■「多様な学び」で「教育機会」を「確保」することは、不登校の時期を過ごす当事者にとってごく一部のニーズを満たすものでしかない。それ以外のニーズは一体何か、そのニーズが生まれるに至る環境を作っている学校とは何なのか、そうした問いを考えることを文科省と一緒に出来たらいいと思うんだけどね。(木曜日)
*1:2020年に行われた独立行政法人労働政策研究・研修機構による調査「フリースクール・サポート校等における進路指導・キャリアガイダンスに関する調査結果」 https://www.jil.go.jp/institute/research/2020/documents/0201.pdf の調査対象が474団体、及び先行研究でわかる数が569団体とp.2にある