■以前に取材を受けた高校生の発表を聞きに行った。高校生による政策提案で、企業の持つ空き物件をリスト化しフリースクール事業者とマッチングする、との内容だった。今回はフリースクールだったがほかの市民活動にも汎用できる。企業の社会貢献にもつながる。いまの札幌は再開発の波が来て物件の新陳代謝が激しいが、市が空き店舗活用の補助金を出していたこともある。まあ悪くはないんじゃないだろうか。
■ちなみにフリースクールに興味を持ったのは、高校で企業と高校生が組んでフリースクールを開設するプログラムにかかわったからだそうで、俄然そっちが気になるが、詳しい話は聞けなかった。まあ、実現したらニュースになるだろうから待っていよう。
■しかしフリースクールは本当に一般的になった。塾の売り上げアップにフリースクールを始めませんかとAI教材会社が宣伝するくらいだ。塾の設備をそのままつかえるので初期投資がかからない。それどころか長野県のように補助制度のある自治体なら、むしろお金がもらえる。フリースクールを併設し年商数千万を達成した塾もある。塾にも不登校対策にもつかえる我が社のAI教材を導入し収益アップを図ろう。
■AI教材をつかって売り上げが増えるなら経営難のフリースクールなどなくなる。自治体による認証制度は当初の意図を外れこのような形でつかわれるのもわかった(まあ、運営できるほどの補助金じゃないけども)。なにより、「多様な学び」と「支援」の文脈では結局不登校はこういう扱いになる。
■なにをなぜ学ぶのかは不問に、習得方法ばかり多様化する。そこでつまずく人もいるので、意味がないとは言わないが、要は学校の焼き直しあるいは制度の強化に過ぎない。故・渡辺位は「不登校は文化の森の入口」と言った。勝手に相手に「文化」を見てしまうのはどうかと思うが、自身の世界観を疑うのは不登校にかかわる第一歩だったはずだ。そこをあいまいに「多様な学び」を謳っても、塾にフリースクール併設をといった話にしかならない。