漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

3%が別室登校

教室入れない中学生3%超 「授業で当てられるの嫌」札幌で調査
www.asahi.com

■一週間ほど前の記事になる。朝日新聞北海道版に載った別室登校についての記事。札幌の中学校で別室登校の生徒がどれくらいいるのか、北海道教育大の池田さんと北大の間宮さんが調べた。

■その結果、別室登校の生徒は計278人で全体に占める割合は3.1%。不登校の生徒は計581人で同6.4%。あわせて1割近くが自分の教室にいない状況だったという。99校中17校の調査、かつ校長らへの聞き取りなのでどれほど正確かはわからないが、感覚としてはこんなもんだろうという気がする。「教室入れない中学生3%超」という見出しは少々狙いすぎかな。30人学級なら3%って1名だからね。

別室登校・不登校の要因のひとつは、学習の遅れとされる。「授業中に当てられて恥をかきたくない」との思いから数学や英語などの授業には出ないが、学活や行事には参加する生徒も多いという。また、新たな友人関係をつくれず対人関係への不安・トラブルを抱えたり、受験に象徴される親からの学習圧力、ゲーム依存などが背景にあったりするという。

■これも聞き取りからの分析だろうか。教師とのトラブルや学習圧力が入っていないので、きっとそうだろう。コロナ下での一斉休校で生じた学習の遅れが手当されず、そのまま中学校に進んで完全に行き詰まったという話を聞いたことがある。といって別室で十分な学習環境が整っているわけでもない。一人一台端末とは結局なんだったのか。こういう状況を変えるためのツールじゃなかったのか。

■さて、フリースクールはここでなにができるのか。今日はこれから北海道フリースクール等ネットワークの総会。