漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

私がどうして旧姓で仕事をしているのかという話

◼️ どうして私は結婚した際、呼び名を「瀧澤」ではなく「茂木」にしたのかと、ふと夜歯磨きをしながはたと手を止める

◼️別に瀧澤が嫌だったわけじゃない。私の保険証や免許証など私を記すそれは瀧澤の姓だし瀧澤の瀧の字は好き。茂木の字はどちらかというと嫌い。だけど現に今私は茂木を名乗って仕事をしてるし、それはどうしてかな

◼️多分とても単純な話で、私のことを茂木さん、もぎっち、と呼んでくれる子の顔が好きで、そして私のことを瀧澤さんと呼ぶその子たちの顔がその時想像できなかっただけでした。想像力がないのは私の思考力が関係あるかもしれないけど、だけど多分結婚して子供が産まれてそれまでの私を取り巻く環境が変わった瞬間、そこだけは変えたくないと思ったかもしれません。

◼️ところで私は人をあだ名で呼ぶ事がとても苦手で、名字+さん意外で呼ぶのは微妙に照れくさい。そもそもなんならというか、私は人の顔と名前を覚えられなくて、本当困ってるんですが、そんな私を覚えてくれたその茂木の名前を変えたくなかったなぁとか自分に置き換えたりなんだり。人の顔も名前を覚えるのって、記憶としてその人を認識してるとか、思ってしまう

◼️私は人の名前を覚えるのが苦手なのにそんな私のことを「茂木さん」と認識してる人たちが嬉しくて、だから私はこれからも茂木を名乗るし隠された名字は瀧澤です、と心の中で思いながら茂木を名乗ます。なんなら「ねぇ見て!茂木さん!」と名前を呼ばれるだけで、私はとても嬉しいです