漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

すっかり忘れて

■車窓から空を見て、関東の雲と北海道の雲は違うと思った。薄く空をおおう北海道の雲に比べ、関東の雲は上へ上へと高く積み上がっていた。関東ではまだ夏の空が続いている。とはいえ北海道も暑い。例年は一週間程度の真夏日が今年は20日を超えているという。今週も30℃オーバーが続く。シラカバの葉が茶色いのは秋を先取りしているからか、あまりの猛暑に枯れたのか。プラタナスの葉も茶色いが、こっちはどうも虫のせいらしい。

■そういや昨日は「#不登校は不幸じゃない」全国一斉イベントの日だった。北海道でも何団体か参加したはずだが、すっかり忘れていた。いや、忘れていたというよりどうでもよかったのか。このイベントについてはもう何度か書いた。不幸だとか不幸じゃないとかジャッジを入れたり、学校に行かなくても自立できると自立支援の輪に組み込んだり、そういうのはもうウンザリなのだ。かかわりたくない。

■18日には不登校新聞社主催の「不登校生動画選手権」表彰式があった。その日に東京にいたのに、これまたすっかり忘れていた。この企画については不登校経験を競わせることにそもそも意義を感じなくて、頼まれたが告知もしなかった。そのうち全然別の方面から批判が上がり、なるほどそんな問題があったかと気づかされた。

note.com

これを読むと、自分の批判の視点もずいぶん業界ズレしていると感じる。もっと本質的な課題があったのに見過ごしていた。子供を見るにはいろんな方法があって、自分こそ専門だなんて思っちゃいけない。

■ひょっとしたら「#不登校は不幸じゃない」にも俺の気づかない魅力があるのかもしれないね。それで参加者が増えているのかもしれない。一方で、その人たちには見えない俺の視点もきっとあるので、ここでこうしてゴチャゴチャ書いておく。(8/21夜)