■ずいぶん前に書いた原稿が不登校新聞488号の「仮説なんですが」に掲載された。といっても同号の國分功一郎さんのインタビュー「『中動態の世界』から見た不登校 意志という幻想が奪った言葉」の露払い的なポジションなんだけど。
■動詞には能動態と受動態のふたつがあると英文法で習った。だが、かつては「中動態」というものがあり、受動態はそのなかに含まれた。現在が「意思」と、意思から派生する「責任」ばかり重視するのは中動態がなくなったからではないか。そんな話を不登校にからめて書いていて大変おもしろい。「学校に行かない」は本当に子供の意思と選択なのだろうか。
■で、いろいろ資料をあさっていたのだが、やはりここはもとになった書籍を買わねばどうしようもない気がしてきた。2,160円もするが、その価値は十分あるだろう。ところで、やはり國分さんの著書に『暇と退屈の倫理学』なるものがある。あれあれ、これも面白そうだぞ。
中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)
- 作者: 國分功一郎
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- 作者: 國分功一郎
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■ふたつの台風がコーナリングを競うように北海道を通過する。まだ雨は降り出してないが、このあとどうなるか。被害の出ないことを願う。