漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

まじくるふたたび

■2010年から行われていた、悩み事の当事者も支援者も混ざって交流しようというイベント「まじくる」が、今年度は釧路と札幌に住む若者の手によってよみがえりました。漂流教室と関係のある若者たちが何人もいたので、山田も参加してきました。

■3/5(土)は、主に首都圏で10代20代の女の子のために女性が相談に乗ったり、宿泊場所を提供したりしているBONDプロジェクト代表の橘ジュンさんの講演
と札幌市のスクールソーシャルワーカーである日置真世さんとの対談がありました。BONDプロジェクトでは、悩み事を話すこともできるような移動式カフェを、車に積んで回る予定とのこと。こりゃあ、漂流教室が一番最初に考えた形態だ。今なら、うちも出来るかもしれない。

■3/6(日)は、五つのテーマについて自分の考えを場にいる人たちと問い直していく「フィードバック研究会」を、若者たちがメインで司会をして行いました。山田は「子供はどうやって大人になるのか」というテーブルに参加しました。生き物として、社会の構成員として、経済活動を行う主体としてなど、人生の中で人は様々な役割が重なった存在として変化・成長をしていきます。自分自身が大人か子供かを判断するだけでなく、社会的に設定されている場合もあります。そもそも、「子供」という区分は、産業革命期に社会的な要請から生まれたものでもあります。果たして、現代社会は年若い人たちをどのように扱おうとしているのでしょうか。結論は出るものではありませんが、こんな感じの認識は共有できたと思います。(火曜日)