■JRの中でドラクエ11をやりながら、釧路へ。阿寒で行われる「第8回シンタの集い」に参加した。
■「シンタの集い」は道内で若者支援に携わる人の実践交流会だ。今回は、フレームフリープロジェクト、WEW十勝、月寒プレイパーク、釧路の特別支援教室の先生、釧路の適応指導教室を卒業して生徒達と革細工の販売を始めたそこの先生、余市のひね塾の発表があった。
■フレームフリープロジェクトは生きづらさのある若者が、自分たちの経験を振り返り、社会に伝える活動をしつつ、仕事に限らず生きることを模索していく活動だ。漂流教室で昨年一年間ランチを作ってくれたこともあり、縁は深い。活動の中で自立とは「社会性のある自由」を獲得するものではないか、という仮説を立てるようになったという。「社会性」という言葉が何を意味するものかは余り明確でなかったが、他者や世の中の仕組みなど外部との関わりにおける活動のしやすさ、と捉えた。これと対置される、或いは比較される「自由」とは何か考えると、広がり出す仮説だと思う。
■WEW十勝は漂流教室のように2人が共同代表として、気にかかることをどんどん事業として広げていた様子が面白かった。卒業したりで着なくなった制服を他の人に回す制服リレーの取り組みが、想定よりすごく盛り上がったという話が興味深かった。ニーズはどこにあるのか、動かないとつかめないものだと思う。
■月寒プレイパークは、地域にある子育て・子供若者支援をしている人たちとのネットワーク作りをしているのが、今後の活動に示唆的だった。今これを書いているJDECの基調講演で聞いた「マイクロスクール」の取り組みとも繋がっている。これについては、別エントリーで。
■釧路のお二方の報告は、どちらも教師が自由に動いているのがとても印象的だった。北海道は他都府県に比べて結構自由に教師が動けるのではないか、というのはJDECでも思うところ。
■余市のひね塾は、大阪からニューヨークに行き長年過ごした人が、余市に移住して行なっている英語塾だ。漂流教室でやっているサンデースクールのボランティアもしてもらっている。英語塾は北星余市高校の教室を借りて行なっているのだが、更に自宅を利用した中学生のたまり場も作っている。これもまた、上記「マイクロスクール」と繋がるのだなと思う。
■シンタの集い終了後はひね塾一行と雄別炭鉱の廃墟と丹頂鶴を見てから、東京へ。超過疎地から一気に人間の渦の真っ只中に行き、クラクラした。(火曜日)