漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

金がないと出られない

■そういや仕事を辞めたら家から出られなくなったこともあったな、と、この間のサボり記事を書いたあと思い出した。いや、出かけたいんだよ。一日中おなじ場所にいるのは耐えられない鉄砲玉な俺ですが、でも出かけられなかった。出かけたらお金かかるから。それに一緒に遊べる人もいないし。みんな仕事辞めてないからな!

■あのころネット環境があったら、家でずっとやってたと思うな。そう思うと、ネット依存なんて聞いてもあまりとやかく言えない。

■で、これじゃダメだと思って、金のかからない外出先を探しはじめたわけです。全然自分のことを知らない人と話したいというのもあった。一種のリセットだったんだなアレは。そうして障害者プロレスを札幌に呼ぼうという活動に加わり、あれこれ転がって今に至る。

■だから、「働かざる者食うべからず」とか言ってひきこもってる人に金を渡さないのは、かえってこもらせることになっちゃうんだよね。出かけようにも出かけられなくなるわけだから。そして、出かけるなら、少し遠くの関係ないところがいい。あまり金はかからなくて、支援を目的にしてるようなところじゃなくて。支援目的ってことは、先に自分の情報を渡さなきゃならないってことなので。あと、常に誰かいること。しかもヒマな感じで。と考えていくと、漂着教室ってそうなってるね自然と。

■次はこのあたりの話を講演テーマにしてみるか。ダメ時代を切り売り。勝山実いうところの「ひきこもり資産運用」ってこれですか。(5/27夕)