漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

消費者か被支援者かではなく

■1月13日(火)、さっぽろ子ども・若者支援地域協議会主催「安心して学ぶことが難しい環境にある10代への学習支援」へ行ってきた。

■さまざまな支援機関が登壇。世の中たくさんの団体がある。そんな中でフリースクールの強みはなんだろうと考えていた。平日日中を受け持てること。そして、利用の枠がないこと。ほかの機関は母子家庭だったり中学生だったり、なにがしかの枠がある。しかしフリースクールにはない。なぜなら有料だから。

■サポステの松田さんは、現状が「雇用か医療か」という区分になっている、それを埋めるのがネットワークだと説明したが、俺の中ではそれは、「消費者か被支援者か」という区分になる。金が払えるなら好きなサービスを選べる。払えなければ行政区分による支援対象となる。

■つまり雇用は消費の手立てで、ネットワークが埋めるのは実は被支援者から消費者への道筋だ。それが悪いとは思わない。就職はもっともポピュラーなセーフティネットだから。でも、それしかない世界はつまらないと思う。

■後半はずっと計算をしていた。札幌市からの補助があって、委託事業も同じ規模で入ったとして(それが難しいんだけど)、賛助会員を200人にすれば、利用料を値下げきる。多分。ミッションを理解してもらい賛助会費で運営する。それがNPOの王道だろう。

■昨年北大の講義で、困っている人はいない、という話をした。困っている人はいない。ただ、誰でも困るときがある。困ったときに頼るのが支援だ。

■困った人がいるという発想は、その人用の支援の枠をつくる。困るときがあるならば、誰でもが当事者になる。奨学金問題を扱う「ここわらねっと」の三宅さんは、団体の説明で「生きることを支援する」と言った。「だから誰もが支援される当事者だ」と。フリースクールの進む道はそこだろうと思う。そのために利用料を下げるのだー。それが正解。多分な。(1/19午後)