■4月2日の北海道新聞によれば、札幌市は相談支援パートナーの配置を拡大するそうだ。現在、小学校40校の配置を100校にする。配置校で児童の登校日数が増えるなど効果が見られたとのこと。小学校だけの数字は出てなかったが、2020年度に支援を受けた児童生徒873人のうち81%に登校状況などの改善が見られたそう。873人の81%は707人。2020年度の札幌市の不登校児童生徒は3,475人なので、全体の20%にあたる。
■一方でこういう見方もできる。不登校児童生徒のうち相談支援パートナーにつながったのは25%(873人/3,475人)。4分の3は利用していない計算になる。相談支援パートナーは別室登校のサポートなので、学校に来ない子にはそもそもタッチできない。もっと学校に来やすくするのか、それとも訪問やオンライン授業に向かうのか。
■どちらにしても、いまの体制では難しいだろう。中学校で一校あたり年間700時間、小学校で350時間の活動時間でできることは限られるし、なにをどこまでやれるかの権限もはっきりしない。記事には「市内全10区に配置されている相談支援リーダーの指導を受け」とあるが、相談支援リーダーは年に一、二度しか来ない。以前はあった研修もなくなって、活動は相談支援パートナーにほぼフリーハンドで任されている。疲弊して辞めてしまう人もおり、配置増はいいけれど目が行き届いているか、手は足りるのか疑問だ。
■市教委が本気で相談支援パートナーが有用だと考えているのなら、事故が起きないよう制度を見直し、報酬を含めたサポート体制を手厚くしないと継続できないんじゃないかしら。
■漂流教室が入居する市民活動プラザ星園で辻元清美を呼んでのイベントがあって、山田が参加した。どんな内容だったのか、報告を待ってようっと。