■登校拒否・不登校を考える全国ネットワークは関西の親の会の参加が少ない。今回の全国大会は関西にある複数のフリースクールが中心になって進めた。どういうわけか関西は新しいフリースクールが多い。団体同士も仲がいい。フリースクール対抗ゲーム大会や野球大会を開いたりもしている。そのチームワークが全国大会にも生きた。まとまりのある、いい会だった。初めて参加したという保護者が、力をもらったと涙ぐんでいた。これをきっかけに親の会の活動も活発になればいいと思う。
■とはいえ、初参加の人はまだまだ少ない。特に教師の参加が少ない。子どもシンポジウムで出た話、例えば、
- 家の中が"成り行き任せ"の雰囲気になったら楽になった
- 今もこんなに苦しいのに、親や先生「大人になったらもっと大変だぞ」と言われ、これ以上苦しくなるのなら死ぬしかないと思った
- 家にいると親が心配する。荒れることもある。だから家にいられない
- 学校に行かない理由は自分でもわからない。でも質問されるから、納得してくれそうな理由を言う。でも、それは嘘の理由
- 今の自分の状況を忘れたくてテレビやゲームに走る
- 辛さをどうしていいか分からなくて暴れる。でもそうすると親に迷惑がかかる。だから自傷行為をする
こういったことを教師はどれくらい知っているのだろうか。保護者の話も然り。「学校か命か」という選択を迫られ、追い詰められて開き直った例はいくらもある。
■この大会は「当事者から学ぶ」をテーマに掲げている。それは大事なことだが、いつまでも同じメンバーが学んでてはダメなんじゃないか。運営の仕方や対象を見直す必要があるんじゃないか。
■来年は東京開催。ホテル宿泊とセットというスタイルを変えるにはいい場所だ。公共施設を会場にし、その分、参加費を下げる。常連の参加者は運営に回す。フリースクールはJDECでお互い会える。ここは保護者のために動いていいんじゃないか。そんなことを考えながら帰宅。