漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

知らぬが仏

■訪問1件。中学生の学習支援。自分が習ったときと比べて内容の変化が激しいのはやっぱり理科だ。ミリバールがヘクトパスカルになったりカロリーがジュールになったりもあるが、そもそも機材が新しくなってる。なんだ、顕微鏡の「しぼり」って。そんな機能知らねえっす。用途は想像つくけどさ。

■マメな学校で(それとも今はどこもそうなのか)、教科ごとに評価項目と配点比率が一覧表で配られている。理科は「ノート、提出課題」「レポート発表」「テスト」「実験」を1:1:1:1の案分で評価します、と言った具合だ(項目と数値は適当です)。何を頑張ればいいか示されてるのは親切だけど、こういうのって“切り捨てる”ことが出来ないと、実は結構きびしい。なまじ項目も点数もわかる分、全部こなしたくなるのは人情だ。そうすると罠にはまる。ノートもテストも同じだけ評価されるんだから、試験は捨てた、と割り切るには、中学生はまだ若いよな。見えない方が幸せなこともある。だからtwitterもしないよ。

■「刺激と反応」に、落とした物差をつかむことで反応速度を測る実験があったので、実際にやってみる。中3男子に圧勝。もっとも、反応速度より力の抜き方の問題な気がする。中学生は身構えちゃうんですよ。その分、筋肉の動きが遅くなる。脱力は想像以上に難しい。以前、この日誌のコメントで薦められた『姿勢のふしぎ―しなやかな体と心が健康をつくる (ブルーバックス)』が役に立っている。