漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

フリースクールの形式

■寒い日。いよいよもって秋になってきた。

フリースクールの運営が長持しないこと、続いても一代限りで終わりになってしまうことについて考えた。それは学校をモデルにしたような形式でフリースクールを創設してしまうからではないだろうか。一定の場所に生徒を集め、複数の教師が教えるという学校モデルは、強大な財政的バックアップが無い限り、塾のような費用を徴収しなければならないようにできているのではないか。江戸時代の寺子屋は場所が自宅で教える人が一人であることが前提だからできる形式だろう(この点、確認しないとならないが)。教える側が複数になった途端、財政的な面での負担が跳ね上がる。学校モデルから離れた形式で自分たちの考える教育を実現させるということが、フリースクールを長続きさせることになると思う。

■そう考えると、学びを求める人が教師を雇うという、古代ギリシアのスコレーのような形式を現代によみがえらせるのがいいかもしれない。学ぶ人中心でしかも経営を続けることができそうだ。

■などと考えながら、運転する日々。