漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

不登校児童生徒支援協議会

■雪の降る中、きたえーるで開催される道教委主催の不登校児童生徒支援協議会へ。教員・適応指導教室の指導員・教育委員会の担当者・自然の家指導員・フリースクール関係者など、全道から60名程度の参加者が集まった。

■平成17年度の不登校児童生徒に関する統計についての説明がまずあった。相変わらず「減少傾向」という話に変わりはないが、今回は「各学年別の過去5年間の推移」という表が資料に附されていた。ある学年の不登校生徒数と前年度から継続してどれくらい不登校でいるか、千人あたりの不登校数などを、学年毎に平成17年度から過去五年に遡ることのできるようまとめたものだ。例えば、この年の中一(=来年の中三)の不登校数は、過去五年間の中で一番不登校児童生徒総数に占める割合が少ない、とか過去五年間の中二を比較するとこの年の中二が一番千人あたりの不登校児童生徒数が多い、なんてことがわかる。何の役に立つかは知らないが、初めて見る表でちょっと興味をひいた。

■ところで、文科省不登校児童生徒数の統計は都道府県分については公開されているが、それより小さい単位においては公開されていない。その理由について一くさり触れていた。公開についてのガイドライン文科省から出ているのだそうな。しかし、「地域との連携」を語るなら基本資料の一つである各地域の児童生徒数も公開されるべきだろう。いじめと自殺の問題で色々言われている道教委の失地回復策の一つとして、情報公開の姿勢を示すことが重要だ。是非検討してみてはどうだろうか。

■その後、「スクーリング・サポート・ネットワーク整備事業」「学校の取組」「民間施設の取組」「社会教育施設の取組」として、五人の発表があった。具体的事例は北広島の適応指導教室からの一つのみ。ここは漂流アンテナにも載せている「チャレンジポートあゆみ」と提携して訪問活動をしている。聞きながら、自分たちの訪問と比較し、ちょっと気になる部分を最後に発言した。

■そういえば、発達障害特別支援教育についての話は何一つでなかったなあ。

■終了後、訪問一件。その後漂着教室。明日はFSN主催のフリースクール合同説明・相談会です。