漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

不登校なのが問題なのか

■「不登校フォーラム」の分科会について。2/4の日誌では「支援」という言葉の使い方を指摘したのだが、そもそもこの「LD、ADHD等の疑いのある不登校児童生徒への支援について」というテーマ自体、ややピントがずれている。

■「漂流教室」の訪問先にもLD、ADHD発達障害の子供たちは少なからずいる。その中には、学校に戻ってなお訪問を希望する子供たちもいる。彼らにとって必要な何かがあるのだろう。「不登校フォーラム」の分科会ではあるが、この問題は、学校に復帰したから解決といった問題ではない。むしろ、復帰してからが重要なのではないか。問題は不登校なことなのか。ピントがずれている、というのはそこだ。

■討議は主に、障害の特定および保護者への告知に集中した。つまり、教師の困っているのはそこだ、ということだ(だから、やっぱり『支援』の使い方間違ってるんだよね。だって、子供が一切出てこないんだから)。これに対し、道教旭川校の安達潤氏から、次のような話があった。例えばアスペルガーというような障害名を伝える必要があるのか。障害とは支援の枠を決めるものでしかない。この子には苦手な分野がある。それをクリアするための方法がある。その方法をやっていきましょう。それでいいのではないか。「特別支援教育」→「障害」と捉えるのではなく、学校適応が上手くいってない子のための教育、と捉えればいいではないか。そう。そういうことなのだ。


■月曜の訪問は3件。週末の雪のせいか雪まつりのせいか、道が混んでひどい。最後の訪問先に少し遅れてしまった。もう1年半くらい通っているのだが、最近、ぐっと打ち解けた気がする。あれがあったこれがあった、という話は以前からよくしていたが、ああ思ったこう思った、という話が増えてきた。なんでも格ゲーの全国大会予選に出るそうで、実に楽しみなんだとか。きっと予選落ちだけど、と言って笑っていた。

■何の気なしに『ときめきトゥナイト』を読み出したら、止まらなくなってしまった。いま、真壁くんが魔界の王子だと判明したところ。記憶より展開が速い。


本日の脳内BGM:セブンティーン(TRA)