漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

入口としての不登校

雪に枝

■Wordで文書をつくる夢を見た。PCモニターを眺め続ける夢。起きたら雪だった。

■そんな夢を見たのは不登校分科会のレポートが少ないと聞いたからだろう。何か出せないかと請われたが、数合わせの報告よりいっそ丸々情報交換やディベートの場にしてしまう方がいい。参加者の抱えている事例をみんなで検討してもいい。どうせ司会は俺だ。

■レポートがこうも減ったのは何故か。「不登校」という問題の立て方が限界なのだろうか。不登校は現象でしかない。その奥に発達障害があればその分科会に、学校のあり方に問題があれば学校づくりの分科会に行く。地域での活動や青年期に焦点をあてた分科会もある。「不登校」という入口を通過して、みんなそれぞれの課題に辿り着いたのかもしれない。

■しかし、入口としての不登校はやはり押さえておくべき視点だとも思う。問題を別個に切り離すことと、総体として扱うことは両方必要ではないか。なぜなら人は、何もかもひっくるめた総体で「人」だからだ。いろんなものが絡まり、結果「不登校」という現象を引き起こした子供を、絡まったまま丸ごと受け容れることは、絡まった問題をほぐしていくことと同じくらい重要だと思う。

■「フリースクール」というどこか曖昧な、教育にも福祉にも医療にもちょっとづつ跨った仕組は、丸ごと受け容れる役割を負ってきた故か。どの制度にも属さないからどこの支援も受けられない、のか。合同教研は11/14、15(土日)。於かでる2・7

■区役所の中を行ったり来たり。食堂で昼飯を食う。案外うまい。安いし。