漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

不登校克服へ 姫路・小学教諭が復帰プログラム出版

 姫路市立白浜小学校の山田良一教諭(48)が、二十三年間の教師経験を基にした「不登校を三週間でもどした 親と教師で取り組む学校復帰プログラム」を出版した。家庭と学校、同級生が協力して改善を促すプログラムで、山田教諭は「すぐに学校復帰できなくても、三週間の挑戦は、先生と家族、本人に新たなきずなを生むはず」と話す。(敏蔭潤子)

 山田教諭は会社勤めを経て、小学校教諭になって以来、三十人以上の不登校児童・生徒にかかわってきた。理論的に子どもの内面に迫ろう―と、兵庫教育大大学院で二年間にわたって心理学も学び、ストレスに関する共著もある。

 著書では、不登校児の学校復帰プログラムとして、まず、家庭システムの再点検リストで、家族が十分にコミュニケーションが取れているかを判断する。

 一週間目は「しっかり子どもを休ませる完全受容期」で、家族もできれば仕事を休み、子どもとの時間を十分に取る。二週間目は、子ども自身が「学校に行くことが自分にとってよりよい選択」と納得すれば、登校再開に向けて本人と家族が実行する。

 三週間目は、クラスが受け入れ準備をする。親しい友人数人が接点を持ち、学校の外でのキャッチボールやクッキー作りなどの遊びを通じ、登校しやすい環境をつくる。

 山田さんは「プログラムは周囲の協力がなくては達成できない。とくに同級生は、不登校の子を仲間に引き入れることで『誰が困っても、先生や友達は手を差し出してくれる』と感じるはず」と話し、学級全体が成長する効果も強調する。

ヤフーニュースから知ったこの記事、参加しているMLでずいぶんと非難の声が出ていたので取り上げた。たとえばこんな親の会もある。この本を書いた人と多分同じような視点を共有しているのだろう。こういう具合に不登校を見ている人たちが世の中にはいる。こういう記事やサイトを見るたび、最初は「なんじゃそりゃ」とか「あ〜あ、何言ってるんだか」とか思うが、最終的にぼくはこういう人たちとどうやって付き合っていけるかを考えてしまう。こういう人たちにも受容と共感ができないようでは自分もまだまだだなと思うのだが、きっとまだ熱くなっちまうのだろうなぁ。