漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

学校教育法施行規則改正とのこと

青い鳥文庫は漂着に置いておきたいなあ。さらに本を整理するか。

文科省パブリックコメントを募集している。

reseed.resemom.jp

「誰1人取り残されない学びを一層推進する」ため不登校の小学生が学校を休んでいたあいだにおこなった学習の成果を成績の評価に含めることができる。この規則は中学校にも準用される。ただし、学習成果の考慮には条件があって、

  • 学習の計画および内容が、不登校児童生徒の在学する小学校等の教育課程に照らし適切と認められる
  • 在学小学校等と不登校児童生徒の保護者、教育機会確保法における不登校児童生徒の学習活動支援をおこなう団体とのあいだで連携協力関係が保たれ、在籍校で学習活動の状況などを定期的・継続的に把握している
  • 訪問による対面指導、そのほかの方法により、在学小学校などと不登校児童生徒の適切な関わりを維持するよう留意している

のすべてが満たされなければならない。

■学校外での学習の評価は不登校運動で長らく求められていたものだ。一歩前進にも思えるし、結局学校の教育課程に準拠しなければならないのであれば、世の中の学校化を進めるだけにも思える。独自の教育課程を持つシュタイナーのようなところはさほどメリットはなさそうだ。かつてJDECで故・大田堯の「生きていることは学ぶこと」の発言を取り上げていたが、そんな悠長な話をする余地は残るだろうか。

■コメントの受付締切は8月15日。終戦の日ですな。