漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

三週間三か月

不登校の子を三週間で学校に戻すと息巻く団体がある。それを批判するSNSを読み、ほほうと思って投稿者のプロフィールを見ると「三か月で不登校解決!」と書かれていた。現代の故事成語

■最近聞いたおもしろい話。通信制高校の合同説明会はふたつある。北海道朝日広告社の主催する「不登校・高校中退生のための合同学校相談会」とNPO法人高校生進学支援の会主催の「新しい学校選びフェア」。古参は前者だが、最近は後者の方が参加者が多いんだそうだ。「不登校」「高校中退」といったネガティブなワードを排し、「ここしか行けない」のではなく「新しい選択」なのだと定義する。なので「相談」に行くのではなく「フェア」参加となる。

■俺も不登校相談会がイヤで不登校カフェにしたので、この感覚はわかる。名前は大事だ。一方で、さて本当に新しい選択なのかしらとも思う。「多様な学び」同様、イメージ戦略でしかないのではないか。

■高校生進学支援の会は札幌に事業所がある。内閣府の情報を見てみたら、事業費は「外注費」で一括計上だった。代表の経営する会社は高校選択のガイドブックを発行したりしている。もしかして自分の会社に外注してるのかしら。