漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

2021年JDEC

■日曜日は膝の上にゆらちゃんを乗せてJDECに参加。

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膝の上

とりあえず基調講演は飛ばして(誰がどういうつもりで人選したのか謎だったので)、午前は「わかった気でいた人権」。社会福祉法人カリヨン子どもセンターのシェルターで子供を担当している弁護士が、そこでの実践を交えながら人権について語ってくれた。

■今回のJDECは東京シューレの性加害事件が根底にあり、この分科会でも「意見表明権の保証をどうするか」「いいことをしようとする人たちの権利侵害」という話が出ていた。気になったのはどの話の時にも「子供」という枠が知らずに嵌められていること(子供の意見表明権、子供に対していいことをしようとする、のように)であった。まあ、話している人の実践を元にみんなで考えるならそれも自然なのだけど、シューレでの事件を考えるなら、団体内のスタッフ間や関わる大人同士の関係性も視野に入れることが大事だろうに、と思った。

■午後はまずフリースクール運営ガイドラインの分科会に参加。ここもまったく東京シューレの事件を受けての分科会だったのだけど、参加した人たちはここ一、二年でフリースクールを始めたという人たちがぽろぽろといて、子供とどう付き合えばいいのかというノウハウ的話を求めているようだった。このあたり、運営側がもっと考えるべきところだったのではないか。ところで、世情が不安定になるとフリースクールが増えるという法則性のようなことを長年やって感じている。古くは同時多発テロそして東日本大震災であり、今般はコロナ禍でそれが実証された感あり。

ガイドラインというと、各地の補助金支出の基準や出席認定のために作られているフリースクール等民間団体のガイドラインというのは既に存在しており、それについての話が聞けると考えている人もいた。また、性加害事件をベースに考えた時、子供が傷つくこと=人権侵害という狭い視野でガイドラインを考えるむきもあった。基本的人権をベースにスタッフと団体が取るべき行動指針と人権を侵害された時に守る仕組みをどう作るのかは、東京シューレのスタッフが一番抽象度高く話をしてくれた。東京シューレでは、今、見学する人にガイドラインを見てもらって団体の姿勢を理解してもらった上で入会を検討できるようにしているとのこと。そのガイドラインの一部を見せてくれたが、こういうのを全国ネットが公開しないと。

■午後の終わりは公民連携の分科会で、千葉県フリースクール議連の人と千葉のフリースクールネモネット前北さんの対談。千葉県議会の定数94人中フリースクール議連に加盟しているのは50人だという。超党派とはいえ、与党勢力から始まるか野党勢力から始まるかで大違いなのだな。全員が等しく不登校フリースクールのことを考えているのかはぼやけるだろうが、多くの議員に情報を伝える下地が出来ていることは大事だろう。この辺、北海道フリースクール等ネットワークの活動のヒントになると思った。

■最後のJDECミーティングには出ないで、家族焼き肉にGO。ゆらちゃんはそこそこおとなしくしていました。ホルスは床に落ちていた。(火曜日)

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落下猫
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どべっとしている